外国に依存してきた尿素の輸入が止まり韓国の産業界全般が止まっている。原料である尿素がないため最近韓国最大の尿素水工場まで生産を中断した。
そのため産業必需品に選ばれる尿素を国内で再び生産しようという議論が頭をもたげている。炭素低減と経済的自活力確保という2匹のウサギを両方捕まえるということだ。だが業界では工場確保だけで2年以上必要だとの懐疑的な声が出ている。
◇国内の技術力は十分、炭素低減も可能
車両用尿素水不足が本格化してから韓国政府はアンモニアを輸入して直接尿素を作る案を検討し始めた。中国発の輸入中断が尿素水大乱を呼び起こしただけに産業必需品である尿素を独自に生産して確保するという考えだ。
専門家らによると、韓国は尿素を作る技術力は十分にある。2011年までは韓国にも尿素製造企業があった。だが開発途上国からの安い尿素に追いやられいずれも事業をやめている。尿素製造には高度な技術は必要ないとされている。
特に尿素製造は炭素中立案のひとつである「二酸化炭素の回収・有効利用・貯留」(CCUS)」の技術としても使うことができる。尿素は気体状態のアンモニアと二酸化炭素を高圧状態で結合して固体にした物質だ。こうした尿素を水に混ぜて作った尿素水を車両に注入すればアンモニア成分が発がん物質である窒素酸化物を分解してくれる。
このように尿素を製造する過程で産業界が排出する二酸化炭素を持ってきて使えば炭素回収活用技術にできる。過去のように化石燃料である石炭を使って二酸化炭素を作るのではなく、産業現場から出た二酸化炭素を活用するため政府が推進する炭素中立基調にも合うという説明だ。
エネルギー経済研究院のユ・ドンホン名誉選任研究委員は「回収された二酸化炭素を他の有用なところに使うので尿素製造もCCUS技術だ。ただ二酸化炭素を分解するための高熱・高圧状態を作るのに必要なエネルギーを効率化しなければならない」と話した。
◇時間と費用少なくなく「最小2年」
これに対し過去に尿素を直接製造していた化学業界ではすぐに生産を再開するのは困難との意見が出てきた。新しい尿素工場を作るだけで2年以上かかると予想した。化学技術が適用された工場を作るのにかかる時間と費用は少なくないということだ。海外技術使用権を得るのも変数だ。
2011年まで韓国最後の尿素工場を運営していたロッテ精密化学の関係者は「尿素工場を新たに作るのに最小2年かかる。化学関連工場は注文・設計・建築まで考慮しなければならない点が多いため」と話した。
大林(テリム)大学自動車学科のキム・ピルス教授は「無から有を作るのに時間がかかるのは当然だ。いまの韓国は超短期対策が必要な状況で、国内生産が尿素水大乱をすぐに解決してくれる代案ではない」と話した。
だが韓国化学研究院のホ・イルジョン環境資源研究センター長は「尿素は尿素水や尿素肥料など国家戦略次元で必要な産業品原料で、長期的に確保しておく必要がある。それに加えてCCUS技術として使えるだけに、今後2年を見通しても国内生産基盤をいまから用意しておくべき」と強調した。
そのため産業必需品に選ばれる尿素を国内で再び生産しようという議論が頭をもたげている。炭素低減と経済的自活力確保という2匹のウサギを両方捕まえるということだ。だが業界では工場確保だけで2年以上必要だとの懐疑的な声が出ている。
◇国内の技術力は十分、炭素低減も可能
車両用尿素水不足が本格化してから韓国政府はアンモニアを輸入して直接尿素を作る案を検討し始めた。中国発の輸入中断が尿素水大乱を呼び起こしただけに産業必需品である尿素を独自に生産して確保するという考えだ。
専門家らによると、韓国は尿素を作る技術力は十分にある。2011年までは韓国にも尿素製造企業があった。だが開発途上国からの安い尿素に追いやられいずれも事業をやめている。尿素製造には高度な技術は必要ないとされている。
特に尿素製造は炭素中立案のひとつである「二酸化炭素の回収・有効利用・貯留」(CCUS)」の技術としても使うことができる。尿素は気体状態のアンモニアと二酸化炭素を高圧状態で結合して固体にした物質だ。こうした尿素を水に混ぜて作った尿素水を車両に注入すればアンモニア成分が発がん物質である窒素酸化物を分解してくれる。
このように尿素を製造する過程で産業界が排出する二酸化炭素を持ってきて使えば炭素回収活用技術にできる。過去のように化石燃料である石炭を使って二酸化炭素を作るのではなく、産業現場から出た二酸化炭素を活用するため政府が推進する炭素中立基調にも合うという説明だ。
エネルギー経済研究院のユ・ドンホン名誉選任研究委員は「回収された二酸化炭素を他の有用なところに使うので尿素製造もCCUS技術だ。ただ二酸化炭素を分解するための高熱・高圧状態を作るのに必要なエネルギーを効率化しなければならない」と話した。
◇時間と費用少なくなく「最小2年」
これに対し過去に尿素を直接製造していた化学業界ではすぐに生産を再開するのは困難との意見が出てきた。新しい尿素工場を作るだけで2年以上かかると予想した。化学技術が適用された工場を作るのにかかる時間と費用は少なくないということだ。海外技術使用権を得るのも変数だ。
2011年まで韓国最後の尿素工場を運営していたロッテ精密化学の関係者は「尿素工場を新たに作るのに最小2年かかる。化学関連工場は注文・設計・建築まで考慮しなければならない点が多いため」と話した。
大林(テリム)大学自動車学科のキム・ピルス教授は「無から有を作るのに時間がかかるのは当然だ。いまの韓国は超短期対策が必要な状況で、国内生産が尿素水大乱をすぐに解決してくれる代案ではない」と話した。
だが韓国化学研究院のホ・イルジョン環境資源研究センター長は「尿素は尿素水や尿素肥料など国家戦略次元で必要な産業品原料で、長期的に確保しておく必要がある。それに加えてCCUS技術として使えるだけに、今後2年を見通しても国内生産基盤をいまから用意しておくべき」と強調した。
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