中国発の尿素不足事態が深まる中で中国側がすでに韓国に輸出するものとして仮契約した尿素1万8000トンに対する通関手続きが依然として遅れている。外交部は尿素・尿素水の速やかな調達に向け使えるすべての外交チャンネルを動員して事態解決に乗り出す考えを明らかにした。
外交部当局者は8日、「最も重要なことは中国政府とすでに契約した分の輸出通関手続きが速やかに進められるよう要請すること。(外交部は)高官級チャンネルを最大限動員して中国と緊密に協議を進めている」と話した。
だが中国側は仮契約分に対する韓国政府の迅速搬入要請に対し2週間以上回答しないまま留め置いている。中国政府の輸出前検査強化措置が事実上の輸出制限措置に当たるという批判が提起される理由だ。中国政府はこれに先立ち先月21日に輸出前検査措置を強化しながらもその背景に対しては韓国側に明確な説明をしていないと外交部当局者は伝えた。
外交部当局者は「仮契約分に対する通関要請に対し中国の回答があったか」との質問に、「回答と言うにはやや難しいが、韓国の懸念事項や具体的な必要量に対しては緊密に協議をしている」と答えた。同当局者はまた「中国の規定に合わせ、可能ならば審査措置が早くできるよう中国海関総署や商務省に話をしている」としながらも「いつ(仮契約した尿素が)入ってくるかに対しては確答しにくい」と話した。
◇「全官庁で総力」の意志も「尿素水品薄」加重
オーストラリアから輸入することにした尿素水2万リットルの場合、早ければ今週中に国内に搬入できるものとみられる。より早い確保に向け韓国軍当局は輸送機を投じて尿素をオーストラリアから韓国に輸送する計画だ。外交部は軍の輸送機を投じるために領空通過が必要な国と緊急協議に出た。これと関連し外交部当局者は「オーストラリアをはじめ関連する主要公館に(領空通過に向けた)電文を送りできるだけ早く承認が出るよう要請している」と話した。
韓国政府は今回の尿素水不足と関連、「すべての官庁が関与し総力を尽くす事案」としながら迅速な事態解決への意志を明らかにした。外交部もやはり状況が厳重だと言及し「中国だけでなく他の国とも現地公館と外交部本部を通じ最大限多様なチャンネルを通じて支援に出たい」と話した。
◇故障した「早期警報」、中国の発表に驚き
ただ中国の尿素輸出制限が「尿素水大乱」へと広がったのは韓国政府の早期感知機能が不足したためという批判が出ている。尿素の場合、中国からの輸入の割合が97%に達する上、中国が昨年末からのオーストラリアとの貿易対立で尿素の原材料である石炭需給に問題が生じ始めた。このため業界では4~5カ月前から尿素と尿素を原料にする肥料の需給に問題が生じる恐れがあるとの懸念が大きくなったという。
外交部当局者は尿素水需給不安問題をいつ初めて認知したのかとの質問に「先月21日に中国から輸出検査強化措置が伝えられた後(問題を認知して)すぐに中国政府に懸念を伝達した」と説明した。これは中国政府の輸出検査強化発表があるまで関連動向について全く把握できずにいたという意味とも解釈可能だ。サプライチェーンが特定国に偏った品目の場合、常に需給不安に対するリスクを管理しなければならないのに、サプライチェーンモニタリング体系そのものがまともに作動していないということだ。
外交部当局者は8日、「最も重要なことは中国政府とすでに契約した分の輸出通関手続きが速やかに進められるよう要請すること。(外交部は)高官級チャンネルを最大限動員して中国と緊密に協議を進めている」と話した。
だが中国側は仮契約分に対する韓国政府の迅速搬入要請に対し2週間以上回答しないまま留め置いている。中国政府の輸出前検査強化措置が事実上の輸出制限措置に当たるという批判が提起される理由だ。中国政府はこれに先立ち先月21日に輸出前検査措置を強化しながらもその背景に対しては韓国側に明確な説明をしていないと外交部当局者は伝えた。
外交部当局者は「仮契約分に対する通関要請に対し中国の回答があったか」との質問に、「回答と言うにはやや難しいが、韓国の懸念事項や具体的な必要量に対しては緊密に協議をしている」と答えた。同当局者はまた「中国の規定に合わせ、可能ならば審査措置が早くできるよう中国海関総署や商務省に話をしている」としながらも「いつ(仮契約した尿素が)入ってくるかに対しては確答しにくい」と話した。
◇「全官庁で総力」の意志も「尿素水品薄」加重
オーストラリアから輸入することにした尿素水2万リットルの場合、早ければ今週中に国内に搬入できるものとみられる。より早い確保に向け韓国軍当局は輸送機を投じて尿素をオーストラリアから韓国に輸送する計画だ。外交部は軍の輸送機を投じるために領空通過が必要な国と緊急協議に出た。これと関連し外交部当局者は「オーストラリアをはじめ関連する主要公館に(領空通過に向けた)電文を送りできるだけ早く承認が出るよう要請している」と話した。
韓国政府は今回の尿素水不足と関連、「すべての官庁が関与し総力を尽くす事案」としながら迅速な事態解決への意志を明らかにした。外交部もやはり状況が厳重だと言及し「中国だけでなく他の国とも現地公館と外交部本部を通じ最大限多様なチャンネルを通じて支援に出たい」と話した。
◇故障した「早期警報」、中国の発表に驚き
ただ中国の尿素輸出制限が「尿素水大乱」へと広がったのは韓国政府の早期感知機能が不足したためという批判が出ている。尿素の場合、中国からの輸入の割合が97%に達する上、中国が昨年末からのオーストラリアとの貿易対立で尿素の原材料である石炭需給に問題が生じ始めた。このため業界では4~5カ月前から尿素と尿素を原料にする肥料の需給に問題が生じる恐れがあるとの懸念が大きくなったという。
外交部当局者は尿素水需給不安問題をいつ初めて認知したのかとの質問に「先月21日に中国から輸出検査強化措置が伝えられた後(問題を認知して)すぐに中国政府に懸念を伝達した」と説明した。これは中国政府の輸出検査強化発表があるまで関連動向について全く把握できずにいたという意味とも解釈可能だ。サプライチェーンが特定国に偏った品目の場合、常に需給不安に対するリスクを管理しなければならないのに、サプライチェーンモニタリング体系そのものがまともに作動していないということだ。
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