今年4月、ロシア・モスクワで開かれた「キムチ・マスタークラス」行事でキムチを漬けているロシアの料理人。写真 韓国農水産食品流通公社]
輸出するキムチだけでなく国内で消費されるキムチも国民が安心して食べられるようにする制度も整えていく。韓国政府は今月から輸入ハクサイキムチに対する食品安全管理認証基準(HACCP・ハサップ)制度を義務適用している。HACCPは食品の原材料から消費者が摂取するまで食品の安全性を管理する衛生管理システムだ。
いまではHACCP認証を受けた外国メーカーが生産したハクサイキムチだけが輸入が可能だ。現在は輸入量が1万トン以上の場合にHACCPを適用して、段階的に拡大して2024年にはすべての外国メーカーが認証を受けなければならない。
政府の努力にもかかわらずキムチ産業が取り組んでいかなければならない宿題は依然として残っている。今年初め、中国が突然自国の漬物野菜である「泡菜(パオツァイ)」をキムチの国際標準だと主張しながらだ。しかし泡菜を標準に認証した国際標準化機構(ISO)は当時「該当の食品規格はキムチに適用されない」と明示した。
中国の主張と違い、キムチは韓国料理として世界に認められた。20年前の2001年、世界保健機関(WHO)と国連傘下の食糧農業機関(FAO)が共同運営する国際食品規格委員会(CODEX・コーデックス)は韓国のキムチを国際食品規格に認定して「Kimchi」は固有名詞として位置を確立した。
農食品部はキムチ原産地の信頼を高めるために国産キムチに「大韓民国」というブランドを公式に登録することができるようにする「国家名地理的表示制」を導入することにした。農食品部関係者は「外国市場で販売するキムチに『大韓民国キムチ』という表示があれば消費者が信じて購入できる商品との認識を持ってもらえる効果があると期待する」と話した。
世界が夢中の韓国キムチ…輸出史上最大、12年ぶりに黒字転換(1)
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