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外国人投資家の売り攻勢にKOSPI年初来安値…2900死守も危うい

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

6カ月ぶりにKOSPIが3000ポイントを割り込んだ5日、ソウルのハナ銀行ディーリングルームの電光掲示板に指数が表示されている。ウ・サンジョ記者

韓国総合株価指数(KOSPI)が6日に今年の上昇分をすべて返上し、年初来安値を記録した。前日6カ月ぶりに3000ポイントを割り込んだのに続き2900ポイントまで危うくなった。ウォンも1年2カ月来の安値水準まで下落した。

この日のKOSPIは前日より1.82%下落の2908.31で取引を終えた。1月4日の2944.45以降で最も低い。米証券市場の上昇の兆しに押されKOSPIは午前9時50分ごろに2992.50まで上昇したが、外国人投資家の売り攻勢に耐えられなかった。1日の1.62%、4日の1.89%に続き3取引日連続で1%以上下落し、2900ポイントの死守も危うくなった。

この日のKOSPIで個人投資家は1757億ウォン、機関投資家は849億ウォンの株式を買い越した。だが外国人投資家の激しい売り攻勢には力不足だった。外国人投資家はこの日KOSPIで2783億ウォンを売り越した。3取引日の間に外国人投資家は1兆3000億ウォン相当の株式を売った。


外国人投資家がこの日最も多く売った銘柄はサムスン電子だ。773億ウォンを売り越した。売り越し規模2位の大韓航空の379億ウォンの2倍以上だ。この日外国人投資家はサムスン電子優を320億ウォン、起亜を318億ウォン、サムスンSDIを309億ウォンなど、時価総額上位10位圏の企業の株式を投げた。

KOSDAQも急落した。この日KOSDAQは前日より3.46%落ちた922.36で取引を終えた。個人投資家が906億ウォン、外国人投資家が498億ウォン相当を売り越し、機関投資家だけで1352億ウォンを買い越した。

前日夜に米国証券市場がハイテク株急騰の中で反騰に成功したのもKOSPI指数には影響しなかった。中国経済に大きな影響を受ける特性でウォン安にともなう為替差損が影響を与えたと分析される。

IBK投資証券リサーチ本部長のチョン・ヨンテク氏は「中国の不動産企業恒大グループ破産の懸念や、電力難による中国の景気鈍化への恐怖が米国の問題よりも大きな打撃を与えたとみられる」と話した。

KTB投資証券マクロチーム長のパク・ソクヒョン氏は「米国のテーパリング、負債償還交渉難航、中国リスクなどの悪材料のうち新しいものはない。ただ対外不安要素により外国人投資家の新興国投資心理が萎縮し売り傾向の中で為替相場も負担として作用している」と分析した。

ウォンが下落すれば韓国の証券市場に投資した外国人投資家は株価下落にともなう損害に為替差損まで加わり損失が大きくなりかねない。6日のソウル外国為替市場でウォン相場は前日より3.60ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1192.30ウォンで引けた。昨年8月5日の1193ウォンから1年2カ月ぶりの安値水準だ。

7-9月期の業績に対する懸念も株価下落圧力として作用しているという味方もある。未来アセット証券のソ・サンヨン研究員は「業績発表シーズンを控え期待と懸念が混在している。高いインフレとサプライチェーン問題が企業のマージンにどれだけ大きな影響を与えたかにより業績不振などが現れる恐れがある」と指摘した。対外悪材料が解消されるまで韓国証券市場の苦しい流れはしばらく続く見通しだ。パク氏は「外国人投資家は当分リスク管理次元から新興国証券市場で売り攻勢をかける確率が高い。これに対しこれまで韓国証券市場を支えてきた個人投資家の買い傾向が弱まり、買い空白状態が長引き様子見ムードが現れるだろう」と話した。チョン本部長は「米国の債務交渉が18日までに終わり、恒大リスクと関連した中国政府の立場も今月中に発表されるとみられるが、それまでは変動性が大きい調整相場が続くかもしれない」と説明した。



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