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【ナウ・イン・ジャパン】河野氏が首相になれば輸出規制解除されるか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◇河野氏・岸田氏、根幹は安倍前首相と違う

韓日関係の懸案に関する対応に大差はないが、河野氏と岸田氏の場合、アジア外交を眺める根本認識においては安倍前首相と違いを見せているとの分析もある。岸田氏は自民党内の保守本流と呼ばれる派閥の宏池会の継承者で、池田勇人・宮沢喜一元首相らに影響を受けたと何回も明らかにした。宏池会は伝統的に韓国・中国など周辺国外交を重視しており、宮沢元首相は在任中に慰安婦問題に対し韓国に謝罪を表明したりもした。

河野氏もやはりアジア周辺国外交の重要性を強調してきた。外相在任当時も韓日関係の未来を議論するための専門家会議を何回も開いたという。当時会合に参加したあるジャーナリストは「河野外相が何度も会議に最後まで残り参加者の意見を傾聴した。韓日関係改善に関心が多い政治家であることだけは明らかだ」と話した。


安倍前首相に代表される自民党内の保守右派の理念を受け継ぐのは高市氏だ。当選の可能性は小さいが野田氏の場合は韓日女性親善協会会長を務めており、夫は日本に帰化した在日同胞3世で韓国と感情的距離は近い方だ。

◇「両国の対立は複合的、変化期待は厳しい」

専門家は候補らの個人的価値観とは別にだれが首相になっても現在の韓日関係に劇的な変化は期待しにくいと予想する。慶応大学の西野純也教授は「自民党内の政治力学や日本の国内世論などを考慮すると首相が変わったとしても両国関係に具体的な変化が現れるのは厳しいだろう」と話した。

秋の衆議院選挙、来年夏の参議院選挙が控えている状況で世論を刺激しかねない韓日関係は「管理」に重点を置く可能性が高いということだ。西野教授はまた、「韓国が大統領選挙局面に入るのも本格的な交渉を難しくする要因」と話した。

静岡県立大学の奥薗秀樹教授も「現在の韓日対立は構造的に複雑で、だれが首相になるにしても簡単に突破口はできそうにない」とみた。新首相が韓日関係に対する自分だけのビジョンを持っていたとしても、来年の参議院選挙で勝利し政権が安定期に入った後にその意を広げられるだろうとの見通しだ。奥薗教授は「それでもリーダーが変わるのは現在の良くない流れを変える契機になるかもしれず、このため両国が努力する必要がある」と強調した。


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