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核挑発まひさせるSLBM備えた…韓国戦略兵器「はったり」でなくするには

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

16日に国防科学研究所総合試験場近海の水中の3000トン級潜水艦から韓国型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が発射された。[写真 国防科学研究所]

15日に国防科学研究所が忠清南道泰安(チュンチョンナムド・テアン)の総合試験場で公開した多様なミサイル戦力は韓国型戦略兵器といえる。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が見守る中で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が水中の3000トン級潜水艦「島山安昌浩(トサンアンチャンホ)」から発射され、400キロメートル離れた済州島(チェジュド)近海に落ちた。世界で7番目のSLBM潜水艦発射であり、初の在来式(非核)SLBMだ。

この日長距離空対地ミサイルと超音速巡航ミサイルも公開され、高威力弾道ミサイル開発と宇宙ロケット用固体推進機関燃焼試験の完遂が発表された。長距離の目標を正確に打撃できる兵器やその関連技術だった。


普通核兵器を戦略兵器と呼ぶ。しかし韓国は非核化国だ。公開されたミサイル戦力は北朝鮮と周辺国を抑止できるため韓国的脈絡で戦略兵器と呼ぶことができる。

抑止は相手の行動を止めさせる行為だ。英語では「deterence」。語源は「落ちる」という接頭辞「de」と「驚かせる」のラテン語「terrere」と合わせて作られた。「驚いてやめさせる」という意味だ。

安保では敵が自分を攻撃すれば自分が激しく受け返し相当な被害を与えため敵が自分を攻撃するのをためらわせるのが抑止だ。

北朝鮮は核を持っており、これを韓国や日本、そして遠く米国まで飛ばすミサイルも保有している。韓国は核がないため北朝鮮の核の脅威は米国の拡張抑止(核の傘)に頼らなければならない。

しかしこれら多様なミサイル戦力は最小限北朝鮮指揮部の生命を脅かすことができる。彼らが隠れた地下バンカーは高威力弾道ミサイルで破壊できる。韓米の追跡を避け北朝鮮指揮部がしばしば居場所を変えても斬首部隊を送って処理できる。

北朝鮮が核保有国だと自慢しても韓国に対する武力行使を避けるならば抑止理論が通じるだろう。ゲームの理論を確立しノーベル経済学賞を受けたトーマス・シェリング元メリーランド大学教授は、互いに確実な報復手段を持っている時に挑発が抑止されると説明した。

こうした意味で既存の「玄武」と呼ばれる弾道・巡航ミサイルに、15日に公開したミサイル戦力を含めば韓国はかなり役に立つ戦略兵器を備えた国だ。

そして北朝鮮だけでなく周辺国にも効果がある。少なくともハリネズミの針のように相手を緊張させ、さらに進んでサソリの毒針のように相手をまひさせることもできるためだ。

だが抑止理論で最も重要な点がある。信頼性だ。絶対に撃たなければならないなら自分が戦略兵器を撃つという事実を敵が信じなければならない。そうでなければどれだけ破壊力が強い兵器といっても「はったり」にすぎない。

文在寅政権は韓国型戦略兵器の信頼性を保障できるだろうか。



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