菅義偉首相の後に続く次期自民党総裁候補が4人で最終確定した。共同通信など日本メディアによると、自民党は17日、総裁選挙立候補の受付を締め切り、候補や選挙日程などを告示する。
事実上、日本の次期首相を選ぶ今回の選挙には河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行ら4人が立候補した。野田氏は16日夜に推薦者20人を集めて最も遅く出馬を確定した。
今月29日に投・開票が実施される自民党総裁選挙は、党所属国会議員383票と党員投票383票を合算して過半を占める候補が当選する。過半を得た候補がいない場合、1・2位候補が当日決選投票を行う。決選投票は国会議員票383票・47都道府県の地方票47票で、議員票の比重が大きい。
◆保守-改革構図が鮮明、野田氏の出馬が変数
出馬した4名の候補は保守派2人、改革派2人に二分される。最も保守的な色彩を帯びる人物は安倍晋三前総理の支援を受ける高市氏で、岸田氏は穏健保守志向を帯びる。「党改革」を主張する河野氏と女性・同性愛者など少数者の人権問題を繰り返し強調してきた野田氏は改革派に分類される。
現在最も当選の可能性が高い人物は各種世論調査で1位を占めている河野氏だ。地方党員への影響力が大きい石破茂元自民党幹事長とスター政治家である小泉進次郎環境相の支持まで獲得した河野氏が1次投票で過半を得て決選投票なく勝つことができるかどうかに関心が集まっている。
だが、改革志向の野田氏の出馬で状況変化も感知されている。日経は17日、自民党内の主要7派のうち6派が支持候補を単一化しておらず、議員票の行方を読みにくい状況で「野田氏の出馬で構図はさらに複雑になった」と分析した。
1次投票で河野氏が過半を得られず、2位の可能性が高い岸田氏と決選投票に進む場合、現在は高市氏を支持している安倍氏が「岸田支持」に転じる可能性がある。そうなった場合、党内保守派の票が岸田氏に集まることになる展望だ。
◆「あまりにも違う」2人の女性候補
複数の女性候補が自民党総裁選に出馬したのも今回が初めてだ。これに先立ち、小池百合子現東京都知事が2008年に自民党総裁選に出馬して3位で落選したことがある。
可能性は高くないが女性候補が当選すれば1955年の自民党創党以降、初めての女性総裁、日本初の女性首相が誕生することになる。
2人の女性候補の極端に異なる政治志向も目を引く。高市氏は靖国神社参拝、改憲に積極的に賛成する保守右派で、夫婦が別姓を名乗ることができるようにする「選択的夫婦別姓制」などには強力に反対している。
反面、野田氏は選択的夫婦別姓制の代表支持者で、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーなど性少数者)の権利尊重、同性結婚賛成など少数者問題において自民党内で最も進歩的な声をあげている政治家だ。
4人は17日午後に所見発表および共同記者会見で本格的な選挙戦を始める。29日に当選する自民党総裁は来月4日に招集されることが予想されている臨時国会で菅首相の後に続く新しい首相に選出される予定だ。
事実上、日本の次期首相を選ぶ今回の選挙には河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行ら4人が立候補した。野田氏は16日夜に推薦者20人を集めて最も遅く出馬を確定した。
今月29日に投・開票が実施される自民党総裁選挙は、党所属国会議員383票と党員投票383票を合算して過半を占める候補が当選する。過半を得た候補がいない場合、1・2位候補が当日決選投票を行う。決選投票は国会議員票383票・47都道府県の地方票47票で、議員票の比重が大きい。
◆保守-改革構図が鮮明、野田氏の出馬が変数
出馬した4名の候補は保守派2人、改革派2人に二分される。最も保守的な色彩を帯びる人物は安倍晋三前総理の支援を受ける高市氏で、岸田氏は穏健保守志向を帯びる。「党改革」を主張する河野氏と女性・同性愛者など少数者の人権問題を繰り返し強調してきた野田氏は改革派に分類される。
現在最も当選の可能性が高い人物は各種世論調査で1位を占めている河野氏だ。地方党員への影響力が大きい石破茂元自民党幹事長とスター政治家である小泉進次郎環境相の支持まで獲得した河野氏が1次投票で過半を得て決選投票なく勝つことができるかどうかに関心が集まっている。
だが、改革志向の野田氏の出馬で状況変化も感知されている。日経は17日、自民党内の主要7派のうち6派が支持候補を単一化しておらず、議員票の行方を読みにくい状況で「野田氏の出馬で構図はさらに複雑になった」と分析した。
1次投票で河野氏が過半を得られず、2位の可能性が高い岸田氏と決選投票に進む場合、現在は高市氏を支持している安倍氏が「岸田支持」に転じる可能性がある。そうなった場合、党内保守派の票が岸田氏に集まることになる展望だ。
◆「あまりにも違う」2人の女性候補
複数の女性候補が自民党総裁選に出馬したのも今回が初めてだ。これに先立ち、小池百合子現東京都知事が2008年に自民党総裁選に出馬して3位で落選したことがある。
可能性は高くないが女性候補が当選すれば1955年の自民党創党以降、初めての女性総裁、日本初の女性首相が誕生することになる。
2人の女性候補の極端に異なる政治志向も目を引く。高市氏は靖国神社参拝、改憲に積極的に賛成する保守右派で、夫婦が別姓を名乗ることができるようにする「選択的夫婦別姓制」などには強力に反対している。
反面、野田氏は選択的夫婦別姓制の代表支持者で、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーなど性少数者)の権利尊重、同性結婚賛成など少数者問題において自民党内で最も進歩的な声をあげている政治家だ。
4人は17日午後に所見発表および共同記者会見で本格的な選挙戦を始める。29日に当選する自民党総裁は来月4日に招集されることが予想されている臨時国会で菅首相の後に続く新しい首相に選出される予定だ。
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