北朝鮮が11日と12日に試験発射に成功したと発表した長距離巡航ミサイルは北朝鮮が韓米のミサイル防衛網を突破できる手段だ。韓米軍当局と情報当局が北朝鮮官営メディアを見て発射を知ったほど、巡航ミサイルは探知が難しい。韓米は、国防科学院試験場がある平安北道鉄山(ピョンアンブクド・チョルサン)、平安北道泰川(テチョン)、咸鏡北道舞水端(ハムギョンブクド・ムスダン)のうちの1カ所から巡航ミサイルを撃ったという推定以外はこれといった分析を出せずにいる。
発射後に高く飛翔した後、頂点から落ちて放物線を描く弾道ミサイルとは違い、巡航ミサイルは飛行軌道が自由だ。一種の無人機だ。そのため巡航ミサイルは低く飛んで中間でさまざまな中間基点を経る場合がある。
レーダーでは巡航ミサイルを捉えるのが難しい。地球が丸いため、レーダー電波は一定の高さの下にある物体まで探知することができない。巡航ミサイルはこの点に着目した。
北朝鮮は今年1月と3月の2回にわたり短距離巡航ミサイル挑発を敢行した。当時、韓米は「弾道ミサイル発射を制限する国連安全保障理事会決議下で制裁されない軍事活動」としながら低評価した。
しかし今回の巡航ミサイルは違う。北朝鮮が巡航ミサイルを実戦配備するなら、韓米はこれを見つけて撃墜する手段が現在としては限られているからだ。外交安保専門メディア「The Diplomat」の上級エディターのアンキット・パンダ氏は「新しい武器(巡航ミサイル)は平壌(ピョンヤン)が数年間ミサイル防衛網を壊すために行ってきた努力の一部」と話した。
北朝鮮の発表通り巡航ミサイルの射程距離が1500キロメートルなら、北朝鮮全域から日本の大部分を射程圏に置くことができる。有事の際、韓半島(朝鮮半島)に兵力と装備を送る核心拠点となる日本の国連軍後方司令部基地が北朝鮮巡航ミサイルのターゲットになりえるということだ。米国のインド太平洋司令部は今回の巡航ミサイル試験発射を「近隣諸国と国際社会に対する脅威」と評価した背景だ。
北朝鮮はすでに日本を攻撃できる1000キロメートル以上の弾道ミサイルを保有している。それでも中距離巡航ミサイルを別途開発した後、弾道ミサイルと混ぜて撃てばミサイル防衛網を無力化することができるという分析だ。
ミサイル専門家のクォン・ヨンス元国防大教授は「北朝鮮は今後戦術核をこの巡航ミサイルに搭載しようとするだろう」と分析した。政府消息筋は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が今年1月の労働党8次大会で『作戦任務の目的と打撃対象により、それぞれ異なる手段に適用できる戦術核兵器』の一つとして『中長距離巡航ミサイル』に言及したが、今回そのうち長距離巡航ミサイルを公開したものと評価する」と話した。
北朝鮮は昨年10月の閲兵式で新型長距離巡航ミサイルを搭載したとみられる移動式ミサイル発射台(TEL)を公開した。巡航ミサイルは目標を精密打撃することができる。米国の代表的な巡航ミサイル「トマホーク」は建物の窓を突き抜けて正確に目標を攻撃することができるほどだ。北朝鮮の官営メディアは「複合誘導結合方式による末期誘導命中正確性が設計上の要求をすべて満たした」と明らかにした。
クォン氏は「北朝鮮の巡航ミサイルが衛星航法情報を取り入れて地形と地形を対照して飛行し、最終段階で目標物の映像を認識したということ」としながら「これが事実なら中国の『北斗』やロシアの『GLONASS』などの(衛星測位システム)技術を利用したと思われる」と説明した。
北朝鮮は巡航ミサイルの写真を公開した。21世紀軍事研究所のリュ・ソンヨプ専門研究委員は「北朝鮮の対艦用短距離巡航ミサイル『金星3号』とは全く違う形状」としながら「北朝鮮と軍事技術交流をしているとみられる中国・ロシア・イラン・パキスタンの巡航ミサイルとも似ていない」と分析した。
リュ氏は「後退翼と尻翼の位置、尻翼の枚数(3枚)など、米国のトマホークと酷似している」と話した。「人民トマホーク」というニックネームが出てくるのはこのためだ。
発射後に高く飛翔した後、頂点から落ちて放物線を描く弾道ミサイルとは違い、巡航ミサイルは飛行軌道が自由だ。一種の無人機だ。そのため巡航ミサイルは低く飛んで中間でさまざまな中間基点を経る場合がある。
レーダーでは巡航ミサイルを捉えるのが難しい。地球が丸いため、レーダー電波は一定の高さの下にある物体まで探知することができない。巡航ミサイルはこの点に着目した。
北朝鮮は今年1月と3月の2回にわたり短距離巡航ミサイル挑発を敢行した。当時、韓米は「弾道ミサイル発射を制限する国連安全保障理事会決議下で制裁されない軍事活動」としながら低評価した。
しかし今回の巡航ミサイルは違う。北朝鮮が巡航ミサイルを実戦配備するなら、韓米はこれを見つけて撃墜する手段が現在としては限られているからだ。外交安保専門メディア「The Diplomat」の上級エディターのアンキット・パンダ氏は「新しい武器(巡航ミサイル)は平壌(ピョンヤン)が数年間ミサイル防衛網を壊すために行ってきた努力の一部」と話した。
北朝鮮の発表通り巡航ミサイルの射程距離が1500キロメートルなら、北朝鮮全域から日本の大部分を射程圏に置くことができる。有事の際、韓半島(朝鮮半島)に兵力と装備を送る核心拠点となる日本の国連軍後方司令部基地が北朝鮮巡航ミサイルのターゲットになりえるということだ。米国のインド太平洋司令部は今回の巡航ミサイル試験発射を「近隣諸国と国際社会に対する脅威」と評価した背景だ。
北朝鮮はすでに日本を攻撃できる1000キロメートル以上の弾道ミサイルを保有している。それでも中距離巡航ミサイルを別途開発した後、弾道ミサイルと混ぜて撃てばミサイル防衛網を無力化することができるという分析だ。
ミサイル専門家のクォン・ヨンス元国防大教授は「北朝鮮は今後戦術核をこの巡航ミサイルに搭載しようとするだろう」と分析した。政府消息筋は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が今年1月の労働党8次大会で『作戦任務の目的と打撃対象により、それぞれ異なる手段に適用できる戦術核兵器』の一つとして『中長距離巡航ミサイル』に言及したが、今回そのうち長距離巡航ミサイルを公開したものと評価する」と話した。
北朝鮮は昨年10月の閲兵式で新型長距離巡航ミサイルを搭載したとみられる移動式ミサイル発射台(TEL)を公開した。巡航ミサイルは目標を精密打撃することができる。米国の代表的な巡航ミサイル「トマホーク」は建物の窓を突き抜けて正確に目標を攻撃することができるほどだ。北朝鮮の官営メディアは「複合誘導結合方式による末期誘導命中正確性が設計上の要求をすべて満たした」と明らかにした。
クォン氏は「北朝鮮の巡航ミサイルが衛星航法情報を取り入れて地形と地形を対照して飛行し、最終段階で目標物の映像を認識したということ」としながら「これが事実なら中国の『北斗』やロシアの『GLONASS』などの(衛星測位システム)技術を利用したと思われる」と説明した。
北朝鮮は巡航ミサイルの写真を公開した。21世紀軍事研究所のリュ・ソンヨプ専門研究委員は「北朝鮮の対艦用短距離巡航ミサイル『金星3号』とは全く違う形状」としながら「北朝鮮と軍事技術交流をしているとみられる中国・ロシア・イラン・パキスタンの巡航ミサイルとも似ていない」と分析した。
リュ氏は「後退翼と尻翼の位置、尻翼の枚数(3枚)など、米国のトマホークと酷似している」と話した。「人民トマホーク」というニックネームが出てくるのはこのためだ。
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