カブール空港の自爆テロで亡くなったアフガニスタンの女性ユーチューバーのNajma Sadeqiさん。[写真 YouTube「Afghan Insider」映像キャプチャー]
30日(現地時間)、米CNN放送によると、カブールで言論学を専攻していた大学生のNajma Sadeqiさん(20)が26日、ハミド・カルザイ国際空港で起きたイスラム国(IS)の自爆テロで命を落とした。
当時、ISのアフガン分派組織「ISホラサン(IS-K)」がアフガンを脱出しようとする人々と避難作戦を展開している米軍を狙ったテロで米軍将兵13人を含む170人余りが亡くなった。
このテロに巻き込まれて亡くなったSadeqiさんはアフガンで有名な女性ユーチューバーだった。
Sadeqiさんが合流したアフガンのYouTubeチャネル「アフガン・インサイダー(Afghan Insider)」は過去20年間、タリバンがいない世界でのびのびと成長したアフガンの若者たちの日常を紹介するチャネルだ。
動画の再生回数の合計が2400万回以上を誇る人気放送だった。
特にSadeqiさんが出演する動画は普通に料理をしたりカブール市内を明るい色の服を着て友達と歩いたりする様子を伝えて人気を呼んだ。
だが、タリバンによってカブールが陥落して4日後に投稿した最後の映像で、Sadeqiさんは黒い服を頭までかぶったまま暗い表情で「この映像を通じて皆さん全員に最後の挨拶をすることになった。すべてが悪夢なら、ある日が夢から目覚めてほしい」と惜別の挨拶をした。
アフガンではここ数年間、YouTubeは若年層の間で人気が非常に高かった。
CNN放送は、Sadeqiさんの死について、タリバン政権が米国によって追放された後の過去20年間に自由を享受してきたアフガンの青年ユーチューバーたちを衝撃に陥れたと伝えた。
Sadeqiさんと一緒に「アフガン・インサイダー」で動画作りをしていたある青年ユーチューバーは「最近数年間、アフガンでは才能ある青年たちがYouTubeに集まった」とし「生計のためだけではなく、アフガンが過去20年間に成し遂げた進歩を見せ、自我を実現するためのものでもあった」と話した。
続いて「だが、ここ数週間ですべてのことが変化した。私たちはコンテンツ制作を中断した。危害を加えられるのではないか怖い」と吐露した。
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