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韓国、一日に50万人接種スタート…「ワクチンだけで3種類、誤接種懸念」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

18日、大田市西区(テジョンシ・ソグ)新型コロナ予防接種センターでワクチンを接種した市民が異常反応モニタリングのために待機している。フリーランサーのキム・ソンテ

「今日午前にアストラ4個、ファイザー1個だろう?」

23日午前、ソウル西大門区南加佐洞(ソデムング・ナムガジャドン)のA医院。看護師が新型コロナワクチンの接種予約者に打つワクチンの種類を何度も確認中だった。万が一の誤接種を防ぐためだ。アストラゼネカ(AZ)製ワクチンは別名「絞り取る注射器」と呼ばれる最小残余型注射器を使えば、1瓶(バイアル)当たり最大12人まで接種することが可能だ。ファイザー製ワクチンも一瓶当たり最大7人を接種することができる。AZは60~74歳の2回目の接種に、ファイザーは50代の接種に主に使われる。

この日、A医院でワクチンを打った人は午前に50人を上回った。33平方メートル(10坪)の大きさの病院控室で22人の接種予約者が順番を待っている中、訪問者の来院が続いた。一部の接種予約者は左の腕上に「アストラゼネカ」と書かれた白色の原形シールを貼ったままだった。ある看護補助者(48)は「人が集まるから間違えないようにシールを準備しておいた」として「誤接種に対する心配があり、常に緊張しなければならない」と話した。


今週から1、2回目の大規模の接種が本格化し、委託医療機関ごとに非常事態となっている。12日から60~74歳を対象にしたAZ2回目の接種が真っ最中だが、16日から50~54歳の1回目の接種が重なった。26日からは18~49歳の接種も始まる。個別病院はワクチン「一滴」でも残さないために残余ワクチンの接種も着実に進めている。

町内病院ごとにワクチンを打とうする人々で込み合う。A医院に先立って立ち寄った近隣のB内科も同じだった。病院が運営を始めるやいなや接種予約者10人余りが入った。21平方メートル(7坪)余りの控室がすぐにいっぱいになった。椅子に座ろうとしていた60代の男性は人でいっぱいとなった控室を見てため息をついた。

秋夕(チュソク、中秋)前まで国民の70%が1回目の接種をするためには平日に一日平均50万人以上が接種しなければならない。これに先立って、防疫当局はこの時期に接種者が集まることに備えて医師1人当たりの予診人員を当初100人から150人に増やして案内したが、これによる混乱は接種が行われる一部の病院が体験している。

特に、AZやファイザー、モデルナなどの様々な種類のワクチンを同時に取り扱っているため、誤接種に対する懸念の声が小さくない。実際、14日忠北清州市(チュンブク・チョンジュシ)のある病院でファイザーの接種で間違って10人に定量よりはるかに多い量を投与する事故が発生した。

市民も誤接種の可能性を懸念している。この日、モデルナの2回目の接種をしにC耳鼻咽喉科を訪れたユ・ヨンジャさん(67)は「今日もモデルナを打とうと来たが、人が多く複雑で、ややもすると他のワクチンが接種されるのではないか心配した」として「万が一に備えて(予診室に)入って医者に『モデルナを打つ』と確認してもらった」と話した。

医療スタッフもワクチンの種類別にシールを貼って接種空間を分離するなど対策を講じているが、依然として困難を訴えている。ある看護補助者は「今週に18歳以上の接種が始まれば、今よりさらに忙しくなりそうで心配」とし「事前予約によって1時間に10人ずつに決まっているが、誤接種を懸念して医療スタッフの皆が再び確認する過程を経る」と話した。また他の病院関係者は「ワクチンを打つ人が多くなって接種することも忙しいのに、残余ワクチンまで確認しなければならないから仕事がつらく感じられる」と吐露した。



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