韓国政府がルーマニアと新型コロナワクチンのスワップ(交換)を協議している。政府は21日午後11時ごろ、保健福祉部・外交部担当記者団にこうした内容の文字メッセージを送った。政府は「政府は新型コロナ発生初期の昨年3月、ルーマニア政府に診断キットなど防疫装備を支援し、信頼を築いてきた」とし「無償供与は事実でなく、スワップレベルで協議が行われている」と説明した。この日正午ごろ「ルーマニアが韓国に45万回分のワクチンを寄付する」という報道があってから11時間後だ。
政府関係者は22日、「ルーマニアから先にスワップの提案があった」とし「接種率は低いが、ワクチンを大量に保有しているため提案したようだ」と伝えた。また「スワップ対象ワクチンの有効期間が迫っているのではない」と付け加えた。
ルーマニアとのスワップは異例と受け止められる。これまで韓国はイスラエルとスワップをし、米国から寄付を受けた。どちらもワクチンを大量に保有し、接種率が非常に高い国だ。一方、ルーマニアはワクチン接種率が韓国と大きな差がない。アワー・ワールド・イン・データによると、ルーマニアの接種完了率(19日基準)は人口の26.17%。1回目の接種をして2回目を終えていない人口は0.63%。接種完了率が欧州連合(EU)加盟国のうちブルガリア(17.3%)に次いで2番目に低い。
韓国は接種完了率(22日0時基準)が22.5%。1回目の接種率は50.4%と、ルーマニアの倍以上だ。英経済専門紙エコノミストの集計によると、ルーマニアの接種率は4月まで上昇していたが、5月に上昇の勢いが弱まり、6月以降は停滞している。
ルーマニアはEU加盟国であるため、EUがワクチンを一括で購入し、人口に比例して配分される。EUは米国、イスラエルなどに次いでワクチンを大量に確保している。したがってルーマニアも少なかなずワクチンを保有していると推定される。
海外の報道によると、ルーマニアはワクチン接種を拒否する国民が多い。今年3月にはワクチン接種義務化推進に反対する約3000人が首都ブカレストの議会の前でデモを行った。EUオブザーバーによると、低調な接種率の最初の原因は長期間にわたる政治不信のためだ。また、ワクチンの安全性などに対する不信感、防疫政策の問題などもある。
低い接種率にもかかわらず、ルーマニアはEU加盟国のうち初めて防疫規制を撤廃し、緩和政策を導入した。首相と大統領がワクチン接種が順調にく進行していると主張しながら「ウイルスはよく統制されている」と何度か公言したという。このようなことが複合的に作用して国民がワクチンを接種しなくなり、ワクチンが残っているため、有効期間が近づくにつれて寄付したりスワップを推進したと分析される。
一方、韓国をはじめとする他国はファイザー・モデルナ製ワクチンの価格上昇、デルタ株の流行を懸念している。双方の利害関係が一致している。韓国は2008年9月のバセスク大統領の訪韓をきっかけにルーマニアと戦略的パートナー関係になった。昨年9月に康京和(カン・ギョンファ)外交部長官がルーマニア在外公館長テレビ会議特別セッションに参加し、新型コロナへの対応協力を協議した。
ルーマニアは残るワクチンが廃棄されることがないよう最近アイルランドに70万回分を販売する契約をした。アイルランドの接種完了率は成人が73.8%にのぼり、欧州で最も高い。これに先立ちルーマニアはデンマークに110万回分を販売した。またモルドバ、セルビア、ウクライナに50万回分を寄付した。ベトナムにも10万回分を寄付する予定だ。
政府関係者は22日、「ルーマニアから先にスワップの提案があった」とし「接種率は低いが、ワクチンを大量に保有しているため提案したようだ」と伝えた。また「スワップ対象ワクチンの有効期間が迫っているのではない」と付け加えた。
ルーマニアとのスワップは異例と受け止められる。これまで韓国はイスラエルとスワップをし、米国から寄付を受けた。どちらもワクチンを大量に保有し、接種率が非常に高い国だ。一方、ルーマニアはワクチン接種率が韓国と大きな差がない。アワー・ワールド・イン・データによると、ルーマニアの接種完了率(19日基準)は人口の26.17%。1回目の接種をして2回目を終えていない人口は0.63%。接種完了率が欧州連合(EU)加盟国のうちブルガリア(17.3%)に次いで2番目に低い。
韓国は接種完了率(22日0時基準)が22.5%。1回目の接種率は50.4%と、ルーマニアの倍以上だ。英経済専門紙エコノミストの集計によると、ルーマニアの接種率は4月まで上昇していたが、5月に上昇の勢いが弱まり、6月以降は停滞している。
ルーマニアはEU加盟国であるため、EUがワクチンを一括で購入し、人口に比例して配分される。EUは米国、イスラエルなどに次いでワクチンを大量に確保している。したがってルーマニアも少なかなずワクチンを保有していると推定される。
海外の報道によると、ルーマニアはワクチン接種を拒否する国民が多い。今年3月にはワクチン接種義務化推進に反対する約3000人が首都ブカレストの議会の前でデモを行った。EUオブザーバーによると、低調な接種率の最初の原因は長期間にわたる政治不信のためだ。また、ワクチンの安全性などに対する不信感、防疫政策の問題などもある。
低い接種率にもかかわらず、ルーマニアはEU加盟国のうち初めて防疫規制を撤廃し、緩和政策を導入した。首相と大統領がワクチン接種が順調にく進行していると主張しながら「ウイルスはよく統制されている」と何度か公言したという。このようなことが複合的に作用して国民がワクチンを接種しなくなり、ワクチンが残っているため、有効期間が近づくにつれて寄付したりスワップを推進したと分析される。
一方、韓国をはじめとする他国はファイザー・モデルナ製ワクチンの価格上昇、デルタ株の流行を懸念している。双方の利害関係が一致している。韓国は2008年9月のバセスク大統領の訪韓をきっかけにルーマニアと戦略的パートナー関係になった。昨年9月に康京和(カン・ギョンファ)外交部長官がルーマニア在外公館長テレビ会議特別セッションに参加し、新型コロナへの対応協力を協議した。
ルーマニアは残るワクチンが廃棄されることがないよう最近アイルランドに70万回分を販売する契約をした。アイルランドの接種完了率は成人が73.8%にのぼり、欧州で最も高い。これに先立ちルーマニアはデンマークに110万回分を販売した。またモルドバ、セルビア、ウクライナに50万回分を寄付した。ベトナムにも10万回分を寄付する予定だ。
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