半導体価格下落の懸念で半導体株価が下落傾向を見せた。11日にSKハイニックスは6.22%急落した10万5500ウォンで取引を終えた。ソウルの聯合インフォマックスの電光掲示板にSKハイニックスの株価が表示されている。シン・ギョンフン記者
専門家らは「市場の懸念は過度だ」としながらも、「傾向的な株価反騰は当分容易ではないだろう」との見通しを出している。
SKハイニックスは11日に6.22%(7000ウォン)下落の10万5500ウォンで取引を終えた。KOSPI指数が新型コロナウイルスにより1457.64で底を打った昨年3月19日の5.61%より下げ幅が大きかった。この日2.12%下落したサムスン電子は10日ぶりに7万ウォン台に落ち込んだ。サムスン電子優先株を含む3銘柄の時価総額はこの日だけで15兆ウォン以上減った。前日に米国市場ではマイクロンの株価が5%以上下落した。
DRAM価格が10-12月期に最大5%まで下落するだろうという見通しに外国人が売り注文を浴びせた。市場調査会社トレンドフォースは10-12月期のPC用DRAM固定取引価格が7-9月期より最大5%ほど下落すると予想した。「会社と学校などへの日常復帰がなされノート型パソコン需要が減少し始めた」と分析される。
専門家らの意見は交錯している。メリッツ証券リサーチセンター長のイ・ギョンス氏は「現在のように半導体アナリストの見通しが分かれるのは初めて。現在の株価下落を戦略的な買い時とすべき」とした。ピークアウトの懸念も相当だ。ハイ投資証券のソン・ミョンソプ研究員は「半導体業況の先行指標である現物価格が急激に下落している。来年初めまで反騰を期待しにくい状況」と分析した。
◇外国人の変心…「DRAM価格の上昇鈍化」の見通しに1.6兆ウォン売る
「外国人の変心だろうか」。
今月初めにサムスン電子の株価を押し上げた外国人投資家がわずか1週間で冷たく背を向けた。11日の有価証券市場で外国人投資家はこの3カ月で最も多い1兆6000億ウォン相当の株式を売った。売り注文はサムスン電子とSKハイニックスに集中した。サムスン電子の株価が8万ウォン台を回復しピークアウトの懸念が解消されているとか外国人投資家の帰還を占った証券街は落ち着かない雰囲気だ。
◇現物価格もデッドクロス
韓国で時価総額1~2位のサムスン電子とSKハイニックスの株価がこの日急落したのはメモリー半導体に対する暗鬱な見通しのためだ。特にSKハイニックス、米マイクロンなどメモリー半導体が事業の大部分を占める企業の株価は直撃弾を受けた。市場調査会社トレンドフォースは10-12月期のPC用DRAM固定取引価格が前四半期比0~5%ほど下落すると予想した。固定取引価格は半導体メーカーが需要企業と取引する「卸売価格」を意味する。また別の市場調査会社DRAMエクスチェンジによると、PC用DRAM(DDR4 8GB)価格は昨年末の2.85ドルから先月末には4.10ドルまで上昇した。トレンドフォースはこうした価格上昇が10-12月期には鈍化するだろうと予想した。
韓経:サムスン電子とハイニックスの時価総額、1日で15兆ウォン消える(2)
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