韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、コロナ新規感染者数が2000人を超えたことに関連し、「最近の感染者数の増加はデルタ株の拡大に伴う世界的な現象」と述べた。文大統領はこの日、参謀との会議で「国民の犠牲的な協力と防疫当局の努力にもかかわらず、一日の感染者数が2000人を超えることになり、強い懸念を持っている」と述べたと、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官が伝えた。
コロナ防疫に限界を見せている状況を、韓国だけの問題ではなく「世界的現象」と診断した文大統領は引き続き「わが国は依然として他の国と比べて相対的に良い状況を維持している」と自評した。
文大統領はただし、現状況に対しては「感染拡大を防ぐことができなければ感染者数はさらに増える分岐点になりえる重要な時点」と述べた。あわせて「成功的な防疫の主人公である国民の協力を改めてお願いする」とし「政府も感染拡大状況を安定化させるために最善の努力を尽くす」と話した。
青瓦台はしかし、この日も大量確保に自信を持っていたモデルナワクチンの供給が支障をきたすことになった状況に対してコメントを出さなかった。文大統領はこれまでワクチンの需給支障などに関連する謝罪や遺憾表明を行っていない。それどころか9日、青瓦台首席・補佐官会議で「ワクチンを少数の海外企業に依存せざるを得ないため、われわれがワクチン需給を思い通りにできない」とし、事実上「仕方ない」という立場を明らかにしたのがすべてだ。
与党「共に民主党」はこの日、「モデルナワクチンの供給支障で国民にご心配をおかけて申し訳ない気持ち」と公式に謝った。尹昊重(ユン・ホジュン)院内代表は「コロナ状況が危険だ。集団免疫獲得の目標に支障がないように努力する」と述べた。民主党は前日、宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が就任100日記者懇談会で「大統領選勝利の主要要因」について聞かれて「ワクチン供給の代案、不動産供給」を挙げるやいなや「一日の感染者2200人突破」という悪材料に見舞われた。
議員の間ではすでに大統領選を心配する声が出ている。忠清(チュンチョン)圏のある議員は「ワクチン接種率を高めて生活防疫に切り替える決断を操り上げるべきだが、ワクチンの需給からつまづいている」とし「このようなことで新型コロナの拡大防止と民生回復がどちらも失敗すれば、大統領選をやったところで結果は目に見えている」と話した。独立的ネットワーク型シンクタンク「ザモア」のユン・テゴン政治分析室長は「感染者数の増加自体よりはワクチン需給問題に対する政府・与党の一進一退する言葉と責任を回避するような態度が失望感を大きくしている」とし「大統領選の悪材料として作用する可能性が高まった」と診断した。
野党「国民の力」は攻勢を強めている。金ヨン珠(キム・ヨンジュ)常勤副報道官は「コロナと関連した一連の事態が悪化の一途をたどっているのは、結局大統領の安易な状況認識のせいではないのか」とし「大統領が『相対的に良い状態』という発言をしなければならなかったのか、真に残念だ」と指摘した。
同党の大統領候補である劉承ミン(ユ・スンミン)元議員もこの日フェイスブックに「文大統領と現政府は、オオカミ少年のようにずっと国民をうそで欺いてきた」と主張した。また「そろそろワクチン不足の理由は何か、誰が間違ってこの状況になったのか、真相を究明して責任を問うべきだ」とし「国政調査を迅速に実施するよう強く要求する」と述べた。
コロナ防疫に限界を見せている状況を、韓国だけの問題ではなく「世界的現象」と診断した文大統領は引き続き「わが国は依然として他の国と比べて相対的に良い状況を維持している」と自評した。
文大統領はただし、現状況に対しては「感染拡大を防ぐことができなければ感染者数はさらに増える分岐点になりえる重要な時点」と述べた。あわせて「成功的な防疫の主人公である国民の協力を改めてお願いする」とし「政府も感染拡大状況を安定化させるために最善の努力を尽くす」と話した。
青瓦台はしかし、この日も大量確保に自信を持っていたモデルナワクチンの供給が支障をきたすことになった状況に対してコメントを出さなかった。文大統領はこれまでワクチンの需給支障などに関連する謝罪や遺憾表明を行っていない。それどころか9日、青瓦台首席・補佐官会議で「ワクチンを少数の海外企業に依存せざるを得ないため、われわれがワクチン需給を思い通りにできない」とし、事実上「仕方ない」という立場を明らかにしたのがすべてだ。
与党「共に民主党」はこの日、「モデルナワクチンの供給支障で国民にご心配をおかけて申し訳ない気持ち」と公式に謝った。尹昊重(ユン・ホジュン)院内代表は「コロナ状況が危険だ。集団免疫獲得の目標に支障がないように努力する」と述べた。民主党は前日、宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が就任100日記者懇談会で「大統領選勝利の主要要因」について聞かれて「ワクチン供給の代案、不動産供給」を挙げるやいなや「一日の感染者2200人突破」という悪材料に見舞われた。
議員の間ではすでに大統領選を心配する声が出ている。忠清(チュンチョン)圏のある議員は「ワクチン接種率を高めて生活防疫に切り替える決断を操り上げるべきだが、ワクチンの需給からつまづいている」とし「このようなことで新型コロナの拡大防止と民生回復がどちらも失敗すれば、大統領選をやったところで結果は目に見えている」と話した。独立的ネットワーク型シンクタンク「ザモア」のユン・テゴン政治分析室長は「感染者数の増加自体よりはワクチン需給問題に対する政府・与党の一進一退する言葉と責任を回避するような態度が失望感を大きくしている」とし「大統領選の悪材料として作用する可能性が高まった」と診断した。
野党「国民の力」は攻勢を強めている。金ヨン珠(キム・ヨンジュ)常勤副報道官は「コロナと関連した一連の事態が悪化の一途をたどっているのは、結局大統領の安易な状況認識のせいではないのか」とし「大統領が『相対的に良い状態』という発言をしなければならなかったのか、真に残念だ」と指摘した。
同党の大統領候補である劉承ミン(ユ・スンミン)元議員もこの日フェイスブックに「文大統領と現政府は、オオカミ少年のようにずっと国民をうそで欺いてきた」と主張した。また「そろそろワクチン不足の理由は何か、誰が間違ってこの状況になったのか、真相を究明して責任を問うべきだ」とし「国政調査を迅速に実施するよう強く要求する」と述べた。
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