韓国で新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）が全国的に感染拡大する中、１１日、新型コロナ感染者数が過去最多を記録した。

韓国中央防疫対策本部はこの日午前０時基準、新規感染者が２２２３人増え、累積２１万６２０６人になったと発表した。前日の１５４０人より６８６人も増え、２０００人台を大きく超え、２２００人台で過去最多を記録した。

特に感染拡大が１カ所に集中せず、全国各地で同時多発的に広がっている。全国の感染者数を見ると、ソウル６５０人、京畿（キョンギ）６４８人、仁川（インチョン）１０７人で首都圏が合計１４０５人（６５．５％）で最も多かった。その他の地域は、慶尚南道（キョンサンナムド）１３９人、釜山（プサン）１２５人、忠清南道（チュンチョンナムド）８４人、大邱（テグ）・慶尚北道（キョンサンブクド）各６６人、忠清北道（チュンチョンブクド）５４人、蔚山（ウルサン）４８人、大田（テジョン）４２人、全羅北道（チョルラブクド）・済州（チェジュ）各２８人、江原（カンウォン）１９人、光州（クァンジュ）１７人、全羅南道（チョルラナムド）１６人、世宗（セジョン）８人の計７４０人（３４．５％）を記録した。


感染力が強いインド由来の変異ウイルス「デルタ株」が韓国でも優勢種となっている状況だ。休暇シーズンに続き、光復節（解放記念日）連休、小中高校の新学期開始などのリスク要因が残っており、今後更に拡大するおそれがあるという懸念も出ている。

韓国の一日新規感染者数は第４波が本格化した先月７日（１２１２人）から３６日連続で４桁が続いている。