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「ヨン様に怒られたい」日本の金軟景シンドローム、嫌韓をも突破(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

4日、東京有明アリーナ競技場で開かれた女子バレーボール準々決勝トルコ戦で攻撃を成功させた後、ガッツポーズで喜ぶ金軟景(キム・ヨンギョン)。[写真 オリンピック写真共同取材団]

「アッタ チュッゴッタ=あたしのお粥調整した。このグーグル翻訳は正しいでしょうか。誰か教えてください」

4日夜、日本のあるツイッターユーザーがこのようなコメントを載せた。この日午前、トルコ戦を終えた韓国女子バレーボール代表チームの金軟景(キム・ヨンギョン)選手が「アッタ チュッコッタ」と話したが、どのような意味か気になって翻訳機を使ったが意味が理解ができないという。ある韓国ユーザーが親切に答える。「死ぬほど辛いということです」。

東京オリンピック(五輪)終盤、韓国女子バレーボール代表チームの金軟景選手が日本で「ヨン様」というニックネームで話題の中心に立った。2000年代『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンのニックネームを受け継いだ。


先月31日の韓日戦で日本は韓国に敗れたが、金軟景はツイッターのリアルタイムトレンド1位に入り、日本語のハッシュタグ(#キムヨンギョン)がついた掲示物は7000件を軽く超えた。

韓国とトルコの準々決勝は日本チームの出場競技ではないにもかかわらず、TBSを通じて生中継された。異例のことだ。解説者は「金軟景!」と数百回も叫んで「スーパーエース金軟景を擁する韓国」「10年以上韓国をリードしたレジェンド」などと説明する。おそらく日本チームのベスト8進出を予想した編成だったが、試合が終わった後、TBSのツイッターには「中継してくれてありがとう」というコメントが相次いだ。

試合中にエネルギーを爆発させる金軟景の姿は「ミーム(meme)」となってネット上で話題になっている。韓日戦の試合中、金軟景がイ・ソヨン選手に何か話しかける姿にセリフを付け加える遊びは日本から先に始まった。コメントには「私もアワアワしてる時キムヨンギョン姉さんに落ち着けって言われたい」「なんでもいいからキムヨンギョンにこの距離で怒られたい」などの告白が続く。

◆『ハイキュー!!』主人公よりも「漫画のような」ヨンギョン

金軟景は2009年から2年間、日本女子バレーボール団JTマーヴェラスでプレーをした。当時リーグ最下位だったチームが金軟景の活躍に後押しされて創立後初優勝という感激を味わった。「ヨン様」というニックネームが初めてできたのはこのころだという。

日本でバレーボールは野球やサッカーと同じくらい人気がある種目だ。高校バレーボールチームが参加する大会だけでも、「春高」(春の高校バレー 全日本バレーボール高等学校選手権大会)と「インターハイ」(全国高等学校総合体育大会)があり、各大会参加チームは約50団体にのぼる。47都道府県で予選を勝ち上がってきたチームなので、実際には高校バレーボールチームだけで数百チームに達するということだ。

1964年東京五輪で日本女子バレーボール代表チームが金メダルを獲得した後にブームとなったが、徐々に冷めていったバレーボールの人気を再び上昇させたのは漫画『ハイキュー!!』だった。バスケットボール漫画『スラムダンク』の後に続く最高のスポーツ漫画として2012年に連載が始まって2020年に完結した。単行本だけで累計5000万部が売れた『ハイキュー!!』の人気のおかげでバレーボールは若年層に再び「ホットな」スポーツになった。

金軟景選手もYouTubeチャネル「金軟景選手がハイキューを見たら…?」というタイトルで感想を伝えたことがある。リアルに描かれたアニメの中の試合のシーンを見て「これはバレーボールをよく知っている人が作ったアニメだ」と絶賛した。漫画好きの日本人に、漫画の主人公よりも「漫画のような」プレーとストーリーを持った金軟景選手が魅力的に映ったのは至極当然のことだ。


「ヨン様に怒られたい」日本の金軟景シンドローム、嫌韓をも突破(2)

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