「暑さの中で本当に恵みの雨のような便りだ」
東京オリンピック(五輪)アーチェリー女子代表チームがオリンピック(五輪)9連覇を達成すると野党圏大統領選候補の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長は25日、祝賀メッセージをフェイスブックに載せた。尹氏は「東京五輪女子アーチェリー団体戦優勝を心からお祝い申し上げる」とし「33年間世界の頂点を守ることができたのは選手団と関係者の方々の汗と努力があったからこそ可能だった」と書いた。
野党圏大統領選候補は先を争って五輪選手団に対する激励に乗り出している。劉承ミン(ユ・スンミン)元国民の力議員は「断髪闘魂」柔道カン・ユジョン選手に対して「五輪精神に敬意を表す」(25日フェイスブック)と書いたのに続き、勝者をサムアップで称えたテコンドーのイ・テフン選手には「勝敗を離れて見せた素晴らしいスポーツマンシップ」(28日フェイスブック)と評価した。済州道(チェジュド)の元喜龍(ウォン・ヒリョン)知事は26日、YouTubeに「ダイビング選手たちの健闘を祈る」と言って、直接入水する映像を掲載した。国民の力は李俊錫(イ・ジュンソク)代表や金起ヒョン(キム・ギヒョン)院内代表を皮切りに7日から「リレー」応援も始めた。
これと比較すると五輪に対する民主党の反応は沈黙に近い。公式席上では「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が「コロナと猛暑で疲れている私たち国民に選手団の汗と情熱、そして闘魂が大きな慰めになっている」(28日、最高委)と話したこととハンドボールの元代表イム・オギョン議員(院内副代表)が29日の政策調整会議で「最高の競技力で国民にスポーツが持つ癒やしと和合の力を見せた」と話したのがすべてだった。
与党大統領選候補である京畿道(キョンギド)の李在明(イ・ジェミョン)知事と李洛淵(イ・ナギョン)前代表らは相次ぐメダルの便りにもなかなか反応しないでいる。メダリストに賛辞を込めた祝電を送っている文在寅(ムン・ジェイン)大統領と異なる。文大統領は28日、フェンシング・サーブル男子団体戦金メダル獲得に「立派で誇らしい」と反応した。民主党の雰囲気は4月、映画『ミナリ』の出演女優ユン・ヨジョンさんが韓国人で初めてアカデミー助演女優賞を受賞したことを受け、大統領選候補が先を争って「世界が彼女に魅了された」などの反応をSNSで表明したときとも対照的だ。
◆ネガティブ・コロナ・反日
東京五輪開幕(23日)の翌日に本格化した李在明氏と李洛淵氏の「百済」論争など候補間のネガティブ戦が「静かな五輪」の直接原因になったという評価だ。与党候補者間の神経戦が高まるあまり、五輪に反応しにくかったというのが各キャンプ関係者の説明だ。李洛淵キャンプの要人は「ネガティブ対応をしていたところ五輪に対してはやや関心が落ちたのは事実」と話した。指導部も全国民災難支援金挫折論争や法制司法委員長のポスト再配分交渉の後処理に対応するために五輪のことを考える余裕もなかったというのが党役員の説明だ。
新型コロナ第4波も与党の心内に影響を及ぼした。宋代表のある側近は「コロナ状況で今回の五輪は例年とは違って国民の関心も低い」とし「五輪に出席もできない状況で関連メッセージを出せば国民が『豹変』と受け止める」と話した。
一部では韓日外交問題と結びつけて五輪ボイコットを主張してきたために引っ込みがつかなくなったという分析もある。文大統領は日本政府と開幕式直前まで出席をめぐって調整して韓日首脳会談に力を注いだが、その時期にも与党大統領選候補は「選手団ボイコット」(李在明)や「大統領不参加」(李洛淵)を主張してきた。民主党指導部に所属しているある再選議員は「最近、駐韓日本大使館公使の文大統領侮辱に支持層の怒りが大きかった。そのような状況で五輪を応援するのは自然ではない」と話した。
◆応援を越えてメッセージ入れる野党
反面、野党圏候補たちは五輪応援に政治的メッセージを絡めている。尹氏は25日、アーチェリー9連覇を祝って「アーチェリーコリアを作った力の源泉にも選手選抜のための『公正』の価値がある」とし「国の競争力も社会に蔓延した『不公正』を正すことから始める」と綴った。自身の大統領選挙アジェンダであり文在寅政府の弱点を浮き彫りにしようとしたものだ。
政治発電所のパク・サンフン所長(政治学博士)は「スポーツを無理に政治的イシューと関連付けようとする試みは国民を気まずくさせる」とし「政界が東京五輪を韓日関係という枠組みで見るのも過度に狭い視野」と話した。
東京オリンピック(五輪)アーチェリー女子代表チームがオリンピック(五輪)9連覇を達成すると野党圏大統領選候補の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長は25日、祝賀メッセージをフェイスブックに載せた。尹氏は「東京五輪女子アーチェリー団体戦優勝を心からお祝い申し上げる」とし「33年間世界の頂点を守ることができたのは選手団と関係者の方々の汗と努力があったからこそ可能だった」と書いた。
野党圏大統領選候補は先を争って五輪選手団に対する激励に乗り出している。劉承ミン(ユ・スンミン)元国民の力議員は「断髪闘魂」柔道カン・ユジョン選手に対して「五輪精神に敬意を表す」(25日フェイスブック)と書いたのに続き、勝者をサムアップで称えたテコンドーのイ・テフン選手には「勝敗を離れて見せた素晴らしいスポーツマンシップ」(28日フェイスブック)と評価した。済州道(チェジュド)の元喜龍(ウォン・ヒリョン)知事は26日、YouTubeに「ダイビング選手たちの健闘を祈る」と言って、直接入水する映像を掲載した。国民の力は李俊錫(イ・ジュンソク)代表や金起ヒョン(キム・ギヒョン)院内代表を皮切りに7日から「リレー」応援も始めた。
これと比較すると五輪に対する民主党の反応は沈黙に近い。公式席上では「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が「コロナと猛暑で疲れている私たち国民に選手団の汗と情熱、そして闘魂が大きな慰めになっている」(28日、最高委)と話したこととハンドボールの元代表イム・オギョン議員(院内副代表)が29日の政策調整会議で「最高の競技力で国民にスポーツが持つ癒やしと和合の力を見せた」と話したのがすべてだった。
与党大統領選候補である京畿道(キョンギド)の李在明(イ・ジェミョン)知事と李洛淵(イ・ナギョン)前代表らは相次ぐメダルの便りにもなかなか反応しないでいる。メダリストに賛辞を込めた祝電を送っている文在寅(ムン・ジェイン)大統領と異なる。文大統領は28日、フェンシング・サーブル男子団体戦金メダル獲得に「立派で誇らしい」と反応した。民主党の雰囲気は4月、映画『ミナリ』の出演女優ユン・ヨジョンさんが韓国人で初めてアカデミー助演女優賞を受賞したことを受け、大統領選候補が先を争って「世界が彼女に魅了された」などの反応をSNSで表明したときとも対照的だ。
◆ネガティブ・コロナ・反日
東京五輪開幕(23日)の翌日に本格化した李在明氏と李洛淵氏の「百済」論争など候補間のネガティブ戦が「静かな五輪」の直接原因になったという評価だ。与党候補者間の神経戦が高まるあまり、五輪に反応しにくかったというのが各キャンプ関係者の説明だ。李洛淵キャンプの要人は「ネガティブ対応をしていたところ五輪に対してはやや関心が落ちたのは事実」と話した。指導部も全国民災難支援金挫折論争や法制司法委員長のポスト再配分交渉の後処理に対応するために五輪のことを考える余裕もなかったというのが党役員の説明だ。
新型コロナ第4波も与党の心内に影響を及ぼした。宋代表のある側近は「コロナ状況で今回の五輪は例年とは違って国民の関心も低い」とし「五輪に出席もできない状況で関連メッセージを出せば国民が『豹変』と受け止める」と話した。
一部では韓日外交問題と結びつけて五輪ボイコットを主張してきたために引っ込みがつかなくなったという分析もある。文大統領は日本政府と開幕式直前まで出席をめぐって調整して韓日首脳会談に力を注いだが、その時期にも与党大統領選候補は「選手団ボイコット」(李在明)や「大統領不参加」(李洛淵)を主張してきた。民主党指導部に所属しているある再選議員は「最近、駐韓日本大使館公使の文大統領侮辱に支持層の怒りが大きかった。そのような状況で五輪を応援するのは自然ではない」と話した。
◆応援を越えてメッセージ入れる野党
反面、野党圏候補たちは五輪応援に政治的メッセージを絡めている。尹氏は25日、アーチェリー9連覇を祝って「アーチェリーコリアを作った力の源泉にも選手選抜のための『公正』の価値がある」とし「国の競争力も社会に蔓延した『不公正』を正すことから始める」と綴った。自身の大統領選挙アジェンダであり文在寅政府の弱点を浮き彫りにしようとしたものだ。
政治発電所のパク・サンフン所長(政治学博士)は「スポーツを無理に政治的イシューと関連付けようとする試みは国民を気まずくさせる」とし「政界が東京五輪を韓日関係という枠組みで見るのも過度に狭い視野」と話した。
この記事を読んで…