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ワクチン接種から7カ月のイスラエル…「初期接種者の効能大きく落ちた」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

4月30日(現地時間)、イスラエル・エルサレムのオールドシティで韓国観光客がガイドの説明を聞いている。全員マスクを取って、のびのびとしている様子が見て取れる。イム・ヒョンドン記者

新型コロナウイルスワクチン接種でリードするイスラエルで、接種者のワクチン効能が時間が過ぎるほど大きく落ちているという研究結果が出た。イスラエルメディアのワイネットは20日、イスラエル保健省の資料を引用し、初期接種者で最近新型コロナウイルス予防効能が約42%、重症予防効能は最大60%ほど急落したことが明らかになったと報道した。

イスラエルがワクチン接種を始めたのは昨年12月20日で、7カ月ほどが過ぎた。臨床試験などでファイザー製ワクチンの予防効能は94%、重症予防効能は98%だった。だが数カ月が過ぎこの効能が大幅に減少したということだ。

ただ今回の調査はほとんどが初期接種者である65歳以上の高齢層を対象にしており、まだ具体的な分析はされていない。このためワイネットはこのデータだけではファイザー製ワクチンの予防効能が落ちたという結論を下すのは難しいと評した。


イスラエル保健省はこのデータと関連し、専門家会議を経て必要な対策を議論する予定だとメディアは伝えた。

これに先立ち専門家らは概ね新型コロナウイルスワクチンの予防効能は1年以上続かないと観測していた。これに対し一部では新型コロナウイルスワクチンもインフルエンザワクチンのように定期的に接種しなければならないかもしれないとの意見が出ていた。ファイザーなど製薬会社は接種6カ月後に効能が落ちるため3回目の接種であるブースターショット(追加接種)が必要だと主張してきた。

ワクチン効能低減に対する懸念はインド発のデルタ株の感染拡大によりさらに大きくなった状況だ。今月初めにイスラエル保健省はファイザー製ワクチンのデルタ株予防効能は64%にとどまるという独自の研究結果を発表している。

イスラエル政府の保健諮問団責任者である感染病学者のラン・バリサー氏は「イスラエルのデルタ株感染者の半分ほどがファイザー製ワクチンを2回打っている」と明らかにした。ワクチンを接種してもデルタ株に感染する事例が続出しており、同国のベネット首相は「ファイザー製ワクチンのデルタ株予防効能は保健当局者が希望していたより落ちる」として懸念を表明した。

国民の60%がワクチン接種を完了したイスラエルは1日の感染者が先月一時1桁まで減ったが、デルタ株の感染が拡大し12日の感染者は1220人を記録した。最近の新規感染者の90%以上がデルタ株感染者という。

だが世界保健機関(WHO)と専門家らは新型コロナウイルスワクチン接種を推奨している。ワクチン接種率が高い国々で重症患者と死亡者が減少しており、2回目の接種後にデルタ株予防効能が上がるという研究結果が相次いで出たためだ。



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