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【社説】全国民の怒りを誘発したワクチン予約大乱=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
深刻な混乱を続けざまに経験したのに、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチン事前予約システムがまた使い物にならなくなった。一昨日午後8時から始まった53~54歳の予約受付でアクセスが遮断されてエラーが頻発した。でたらめな案内メッセージが表示された画面が添えられた、怒った50代のコメントが再びSNSにあふれた。あきれる失敗がこれでもう何回目か。ワクチンへの渇望から始まったアクセス殺到現象は先月残余ワクチン接種当時から顕著だった。疾病管理庁がマクロプログラムの懸念に言及したほどだ。

それでも12日から始まった55~59歳の予約で初日から中断されるあきれる状況が発生した。ワクチン物量を接種対象者の半分しか確保していないのに、きちんと知らせなかったところが大きかった。金富謙(キム・ブギョム)首相まで出て謝罪し、その後の順調な接種を約束した。だが、首相の発言が出てきて数時間後に再開された予約で再び障害が発生した。今回の予約まで一度も順調に締めくくることができなかった。

当局は「開通直後にアクセス者が一時に集中してアクセス遅延現象が発生する可能性がある」と言い逃れる。しかし「常識的に理解できない」という反応が専門家の間から出ている。一言で水準以下という指摘だ。あるネットワーク専門家は「全体対象者が150万人程度にすぎないのに、何度かの失敗を繰り返してもこの程度のものをさばけないシステムを準備したというのは残念だ」とし「証券やゲームなど同時アクセス者がこれよりはるかに多く、データ容量が大きいサービスも何の問題もなく稼働している」と話した。事前予約人員に対する体系的な備えがいい加減だったということだ。


市民が感じる不便も深刻だが、各種裏の手で“武装解除”される状況がより心配される。予約者がノートブックの設定時間を変えてフリーズしたアクセスを突破するなど、各種変則事例が続出している。システム設計やセキュリティーなどに深刻な穴があるのではないか、精密な点検が必要だ。最近も原子力研究院や韓国航空宇宙産業などが北朝鮮ハッキングに突破された状況で、このように粗雑なシステムが攻撃される場合、大きな混乱と大規模な個人情報の流出が発生する可能性が心配される。疾病管理庁はさらに大きな事故が起こる前にネットワークおよびセキュリティー専門家に積極的に助けを要請しなければならない。政府も疾病管理庁だけに任せてあとは知らんぷりという態度を改めて、関連部署と民間部門で最高の専門家を探して投じなければならない。

防疫の失敗で感染者が急増し、真夏の照りつける陽射しの中で2時間以上検査を待つ人々のため息が長くなる。当局が彼らの苦痛に耳を傾けていたなら、オンラインまでやみくもに待機させる無誠意を放置したはずがない。8月以降、20~40代の予約が始まれば、さらに多くのアクセスが予想される。混乱が再現されないようにするのがワクチン早期確保に失敗した政府が国民にしなければならない最低限の道理だ。



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