李承晩(イ・スンマン)大統領(右)とダグラス・マッカーサー将軍(左)。中央フォト
尹氏が先月29日に政治参加宣言をした翌日、夫人に関連して「ジュリー」論争が大きくなった。特に2日には、妻の母のチェさんが療養給与不正需給容疑で懲役3年の実刑を宣告されて拘束された。尹氏としては李氏の「親日、占領軍」発言が守勢局面脱出の契機になったという分析だ。
反対に、民主党大統領選を巡り競争している李氏にとっても「悪くない絵」だとする意見もある。大統領選1・2位走者間の直接衝突が政界のホットイシューになり、李氏に対する党内競争者の牽制が相対的に注目を引くことができない状況になったためだ。
ケーエスタット・コンサルティングのイ・サンイル所長は「李氏は代表ブランドである基本所得論争が停滞している状況で他のイシューを取り出したようなもの」としながら「(尹氏と李氏)2人にとって、意図的にしろ意図的でないにしろ、新しい活路を開く効果があるようだ」と話した。続いて「有力候補間の激突ということが政治的な注目度と波紋が大きいため、各自の陣営内の他の競争者に向かう関心を2人が吸収する付随的効果も得ることができる」と付け加えた。
李氏は5日夜、フェイスブックに歴史問題の代わりに尹氏の妻の母チェさん事件を取り上げた。李氏は「6年前には起訴もできなかった人(チェ氏)が今になって拘束された過程に尹氏が介入したかどうかも重要だ」としつつも「今回の論争が誰の母親かというよりも事務長病院の弊害を明らかにして根本的な対策づくりにつながらなければならない」と記した。「本質」を強調したが、結果的には尹氏「痛い部分」を取り上げることになった。
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