シャカリ・リチャードソン
ワシントンポストは4日(現地時間)、「リチャードソンの陽性判定で米国は今回の五輪を最も魅力的な選手なしに行うことになった」と報じた。米国反ドーピング機関(USADA)は2日、マリファナ陽性反応を示したリチャードソンに1カ月間の出場資格取り消し処分を取った、と明らかにした。
リチャードソンは「生母の死を聞いて感情を制御できず手をつけた」と釈明した。世界反ドーピング機関(WADA)は禁止薬物にマリファナを規定している。しかしマリファナはステロイド剤のように選手の運動能力を向上させるという根拠は弱いという批判も少なくない。リチャードソンは6月の米国女子短距離陸上選手選抜大会で10秒86をマークし、五輪金メダルの可能性を見せた。
破格的なファッションでも注目されているリチャードソンは青やオレンジ色に髪を染めて競技に出場する。派手な爪やおどけた表情などから「トラック上の悪童」ウサイン・ボルトの女子バージョンとも呼ばれる。資格取り消しをめぐり米国のマリファナ合法化と人種差別問題にも言及され、論争は加熱している。リチャードソンの代わりに4位だった白人選手が出場チケットを手にすることになり、これも論争に油を注いだ。
アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員とジェイミー・ラスキン下院議員は撤回を求める公式書簡をUSADAに送ったと明らかにした。コルテス議員は「マリファナ禁止法は人種差別に根がある」と批判した。波紋が広がると、バイデン大統領は3日、「ルールはルール」としながらも「私は(USADAの決定を受け入れた)リチャードソンの対応も誇らしく思う」と述べた。
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