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中国共産党100年前夜祭、韓国戦争を全面に掲げた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今月28日北京オリンピック競技場の鳥巣で観衆2万人が参加する中で開かれた中国共産党創党100年記念公演。「偉大なる征程」と名付けられた前夜祭の性格を持つこの公演に韓国戦争(朝鮮戦争)が登場した。人民日報は29日、この部分を次のように報じた。

「鼓膜が破れそうなほどの大砲の音の中、合唱と舞踊劇『絵のように美しい軍旗』は抗米援朝の戦闘場面を描写した。支援軍(中国軍)の戦士が家族を守り国家を保衛する燃えるような気持ちを歌った」。

米国に対抗して北朝鮮を支援したとする抗米援朝戦争(韓国戦争)が中国共産党100年を祝う記念公演を通じて紹介された核心的歴史の一つとして登場した。


この日の公演には習近平国家主席(68)や前・現職指導部が出席した。それだけ意味のある行事だった。

当初29日に予定されていた公演は突然これといった説明もなく28日に一日前倒しになった。当局はこれに対する説明を出さなかった。すると人々の間では安全問題から天気予報まで各種理由が出回った。

中共は100周年を迎えて自分たちの年代記を新たにまとめ直した「中共100年大事記」を28日から3日間にわたって人民日報に連載中だ。これを通じて米国と対決した韓国戦争は強調され、中共の過ちである文化大革命は隠され、1989年天安門民主化運動を反革命と規定して「新中国」の性格を明確に打ち出している。

28日に掲載された1950年年代記は、韓国戦争について「10月上旬、朝鮮(北朝鮮)党と政府の要請で中共中央は抗米援朝、保家衛国の戦略的決定を下した」とし「抗米援朝戦争の偉大なる勝利は、中国人民が立ち上がった後、世界の東方にそびえ立ったという宣言書であり、中華民族が偉大な復興に向かっていく重要な里程碑だった」と叙述した。あわせて「人類の平和と正義の事業のために奮闘した国際主義精神であり、偉大な抗米援朝精神を鍛造した」とし、韓国戦争への介入を中国共産党現代史の全面に掲げた。

数千万人の餓死者を量産した大躍進運動は「左傾錯誤が出現した」という言及にとどまった。10年間にわたり中国全域を混乱に陥れた文化大革命に対しても簡略な叙述に終わった。「(1976年)中央政治局が党と人民の意志を執行して果敢な措置を取り、一挙に『4人組』を粉砕して、10年間続いてきた『文化大革命』を終わらせた」とだけ記述した。文化大革命は毛沢東の過ちだったことを明記した1981年「歴史問題の決意」についても「文化大革命に対して正確な総括を行い、実事求是的に毛沢東の歴史的地位を評価した」と明らかにするだけだった。事実上、「文化大革命の抹消」だ。

29日の記念行事でも韓国戦争を外さなかった。この日、29人の中共有功者を対象に「7・1勲章」授与式が人民大会堂金色大庁で開かれた。受賞者には王占山氏(92)をはじめ、柴雲振氏や孫景坤氏(97)ら韓国戦争参戦軍人3人が含まれた。

授賞式で習主席は断固たる信念、信条の実践、必死の奉仕、清廉潔白・滅私奉公という4つ事項を党員たちに求めた。特に「共産党人は人格の力を持ってこそ民心を得ることができる」とし「大きな徳を明らかにし、公的な徳を守り、私的な徳に厳格でなければならない」として清廉と犠牲精神を強調した。



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