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【中央時評】G7の列に並ぶには外交改革から=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
以上の隔たりを勘案する場合、韓国はハードウェア格である国家階級の側面ではG7級だが、ソフトウェア格である外交的対応力量の側面では追加的な準備が必要だとみなければならない。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこのような問題を抱えてG7に行ってきたといえる。今回は参加の幅が制限的だったので大きな問題になることはなかった。それでも韓国が参加した開かれた社会声明に中国とロシアを狙った表現が含まれることによって、韓国は困惑する立場に置かれたりもした。またG7メンバーが作成した声明に含まれた北核関連の表現が韓国の立場とうまく重ならず論争が起きた。万一、われわれが今の隔たりを放置してG7で活動し、多くの弱点を露出することにあれば、一歩間違えれば韓国は拡大したG7に安着できない可能性もある。

そのため外交的対応力量の部分で先進化の努力をしなければならない。韓国外交を自国中心、国内政治中心、韓半島(朝鮮半島)中心から国際的観点中心に転換しなければならない。韓国外交における価値の比重も増やさなければならない。北朝鮮、中国問題に対して進歩・保守の見解を取りまとめた政策の大きな枠組みを確立しなければならない。未来指向的な対日外交のための国民的共感も高めなければならない。


事実、この程度の政策転換は韓国外交全般に対する改革を意味する。外交改革は韓国の国力上昇に照らしてみればすでに一歩遅れた課題だが、長い間放棄されてきた。国の階級がG7隊列に入ることになったこの際、外交改革議論を始めなければならない。過去、韓国サッカーが貧弱な水準にあったが、ワールドカップ(W杯)に出場し、ワールドカップを主催することになり、画期的な改善過程に入ったように。

この作業は直ちに始めたほうがよいが、任期末である現政権にこれを期待することは難しいだろう。さらに政府にはG7の列に並ぶために、韓国がどのような準備をするべきなのかに対する問題意識がない。結局、この作業は次の政府の課題にならざるを得ない。次期政府もG7の隊列で動かなくてはならないので、このことは大統領選走者にとって他人事ではないだろう。大統領候補が外交改革に関心を傾けることを望む。

今の外交では韓国の国際的地位を十分に反映させることはできない。韓国外交のアップグレードが画期的に成し遂げられてこそ、G7の隊列で身動きを取ることができる。G7参加を契機に外交改革に対する社会的共感が広がることを期待する。

魏聖洛(ウィ・ソンラク)/元韓半島平和交渉本部長・リセット コリア外交安保分科長


【中央時評】G7の列に並ぶには外交改革から=韓国(1)

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