辞意を表明した崔在亨(チェ・ジェヒョン)監査院長が28日午後、ソウル三清洞(サムチョンドン)監査院を出ている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日、崔院長の辞表を受理した。 キム・ギョンロク記者
文大統領はこの日午後5時50分ごろ、崔院長の辞意を受け、監査院長の依願免職案を裁可したと、朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官がブリーフィングで明らかにした。崔院長が辞意表明を公式化してから8時間50分後だ。辞意表明当日に依願免職案まで裁可したのは異例だ。文大統領は「監査院長の任期の保障は政治的な中立性を守るためであり、崔院長は望ましくない先例を作った」と遺憾を表したと、朴報道官は伝えた。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の関係者は「文民政府以降(監査院長が)任期中に辞任したのは前代未聞」と不快感を表した。崔院長は依願免職案の裁可を聞いてすぐに退勤した。監査院の玄関で見送った監査委員、警護職員に感謝の言葉を伝えながら頭を下げ、最後のあいさつをした。崔院長は監査院を離れる際、取材陣に何も答えず車に乗って去っていった。
崔院長はしばらく対外活動を自粛すると予想される。政治的な基盤がないだけに自身をサポートする組織を構成するなど準備の時間が必要だ。また、監査院長を退いてすぐに政治の動きを始める場合「自身の政治的目的のために院長職を利用した」という批判に直面することも考えられる。
ただ「熟考の時間」は長くない。野党第1党・国民の力が8月中旬を選挙合流のマジノ線と提示しているためだ。政治的基盤が弱い崔院長の立場では、大統領選の勝利の可能性を高めるには政党の支援が必要なため、来月には国民の力に入党するという見方が出ている。
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