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【コラム】バイデンが韓国に送ったヤンセン製ワクチン101万回分、請求書は?(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
バイデン大統領はトランプ政権の米国優先主義を捨てて「米国が帰ってきた」というメッセージを伝えるために努力してきた。

ワクチン共有でパンデミックの収束に寄与し、弱まった米国の影響力を拡大する契機にする考えだ。民主主義同盟を糾合しようという意図も見える。バイデン大統領は「米国はこのウイルスに対する共同の戦いで世界ワクチンの武器庫になる」と述べた。

フランクリン・ルーズベルト大統領が第2次世界大戦中の1940年、ナチスドイツと戦う英国に武器の提供を約束し、「米国は民主主義の武器庫(Arsenal of Democracy)になる」と発言した場面を連想させる。同盟と連帯の象徴的な表現をバイデン大統領が使ったのだ。


米国はリーダーシップを取り戻す過程で他国の呼応を期待する意向を複数の経路で表明してきた。ワシントンは特に、ワクチンを分けた同盟に対してこうした期待値がさらに高まると予想する。

来週開催される主要7カ国(G7)首脳会議で、新型コロナ対応およびワクチン関連協力が議論される予定だ。スミス調整官は記者会見で「G7首脳会議を控え、世界へのワクチン供給とパンデミック収束のための共同努力について、パートナーと非常に生産的な議論をしている」と明らかにした。

米国はCOVAXに各国が追加の寄与金を納付するよう促してきた。これにうなずくように金富謙(キム・ブギョム)首相は2日、COVAX首脳会議の演説で「韓国はCOVAXに画期的な寄与拡大を追加で発表する」と述べた。

寄与金の大幅な引き上げが予想される。一部では日本の寄与金などを考慮して最大1億ドルに達するという見方が出ている。韓国は昨年1000万ドルの寄付を約束した。

菅義偉首相は同日、8億ドルの追加寄付を発表した。昨年の2億ドルを合わせると計10億ドルとなる。日本は米国からワクチンの寄付を受けていない。

COVAX最大寄付国は米国だ。バイデン大統領は20億ドルずつ2回の寄付を約束しながら「他国も参加してほしい」と呼びかけた。

昨年の報道資料によると、米国政府はヤンセンのワクチン1億回分を10億ドルで契約した。1回分あたり10ドルだ。単純に計算すれば韓国が受けたヤンセンのワクチン101万回分は約1000万ドル分となる。

ワクチンの価格より大きな支出になったが、自国のことだけに汲々としてきた韓国が経済規模にふさわしいリーダーシップを見せる契機となる可能性がある。ワクチンでさらに強まった韓米同盟はおまけだ。ただ、米国からワクチンを無償で寄贈された後に寄付を決心したのは惜しまれる。


【コラム】バイデンが韓国に送ったヤンセン製ワクチン101万回分、請求書は?(1)

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