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【グローバルアイ】韓米首脳会談、悪魔は細部に宿る

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の3泊5日の訪米日程は「血盟」で始まり「経済同盟」で終わった。最初の公式日程はアーリントン国立墓地の無名戦士の墓への献花だった。翌日はバイデン米大統領が主催した韓国戦争(朝鮮戦争)参戦勇士への名誉勲章授与式、韓国戦争参戦記念碑公園で開かれた韓国戦争戦死者追悼の壁着工式が相次いで行われた。すべて韓国戦争で血で結ばれた韓米関係を称える席だ。

文大統領とバイデン大統領は相性が合った。勲章授与式でバイデン大統領が写真撮影を提案すると、文大統領は舞台に上がって車椅子に座る老兵の隣でひざをついた。バイデン大統領が先に片方のひざをつくと、文大統領が瞬発力を発揮して歩調を合わせた。老兵の犠牲に対する感謝と強固な韓米同盟に向けた意志が行動で記録された。最後の日程は米自動車企業にバッテリーを供給するSKイノベーション工場の訪問だった。

これより強力な韓米同盟論者の大統領がいただろうかと感じるほどだった。文大統領は「最高の瞬間、最高の会談」、米政府当局者は「興奮した(thrilled)」と表現した。やり取りの均衡が取れてこそ良い交渉だ。韓国は南北関係改善努力に対するバイデン大統領の支持、シンガポール宣言に基づいて北朝鮮政策を推進するという米国の約束、北朝鮮特別代表の任命を重要な成果に挙げる。文大統領の念願事業である韓半島(朝鮮半島)平和プロセスに焦点が合わせている。


一方、米国は韓国企業の44兆ウォン(約4兆2600億円)規模の投資、これを通じた半導体・自動車バッテリーなど先端産業サプライチェーンの強化、中国から米国側に重心を移した韓国を手にすることになった。大統領選挙での公約「より良い再建(Build Back Better)」の推進動力と雇用を確保し、結果を出した。

韓国が「オールイン」するようだった新型コロナワクチンは、同盟を名分に韓国軍55万人分の確保に終わった。その代わり政府はワクチンハブの構想を浮上させた。卵の代わりに鶏を得て、魚の代わりに釣り方を習うと広報する。しかしまだモデルナワクチンの原液をサムスンバイオロジクスが納品を受けて瓶に入れることしか決まっていない。核心技術の移転と研究開発投資、原料企業の誘致などハブになるための要素はすべて了解覚書(MOU)段階だ。法的責任なく破棄される可能性があるのがMOUだ。

実際、すべての首脳会談は成功が予定されている。エリート公務員の包装技術は優れている。両国政府ともに国内政治的な基盤が圧倒的でない場合はなおさらだ。もう祭りは終わった。丁重な接待を受け、お互いに対する好感を確認した。今からが本番だ。悪魔は細部に宿るという言葉を胸に刻む必要がある。

パク・ヒョンヨン/ワシントン特派員



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