米国ヒューストンに住むアントニー・ジョーンズさんは最近、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)感染後、巨舌症を発病した。[写真 YouTubeキャプチャー]
21日(現地時間)、ヒューストンの地元紙「KHOU」などによると、最近ヒューストン内の病院に新型コロナ陽性判定を受けて入院した一部患者の間で話したり食べることができず呼吸が困難になるほど舌が巨大化する巨舌症の事例が増加している。
大舌症とも呼ばれているこの疾患は、舌が口いっぱいに巨大化し、発病すると食べたり話したりすることが難しくなる。さらに病状が進むと巨大化した舌が呼吸する空間まで塞いで呼吸まで不可能になる。先天的原因と後天的原因に分かれ、血管腫やリンパ血管腫によっても発生する。
最近、新型コロナ陽性判定を受けたアントニー・ジョーンズ(Anthony Jones)さんは酸素治療などを通して命を取りとめたが、舌は正常の大きさの何倍にも膨らみ、話ができない状態だった。ジョーンズさんは巨大化した舌のせいで呼吸もままならないようになった。
医療スタッフは肺を保護しようと努力したが、結果的に舌の状態は悪化した。
この疾患の専門家であるテキサス歯科大学のジェームズ・メルヴィル(James Melville)博士は、ジョンソンさんが舌を再び使えるようにするために手術を決めた。メルヴィル博士と医療スタッフは手術を通じてジョンソンさんの舌の大きさを元の状態まで小さくして炎症を緩和させた。
手術後、ジョーンズさんは感謝のメッセージとともに「ようやく話ができる」と言って笑った。
メルヴィル博士は「最近診療した新型コロナ患者のうち9人が巨舌症の症状で病院に入院した」と説明した。博士は「巨舌症は実際には比較的よくある疾患だが、新型コロナの患者は一般に巨舌症患者に比べて舌が大きくなる症状がより強く出た」とし「われわれはこれを『巨大大舌症』と呼び、非常に珍しい現象だと判断している」と強調した。
あわせて「新型コロナから回復した患者は舌の組織に炎症細胞があった。これは特定の人々を希少疾患にもっとかかりやすくする何かがあることを意味する」と説明した。
ウイルスが発生した身体の免疫反応と関連が深いと考えたメルヴィル博士は、現在、患者の遺伝子に共通した関連性がないかどうか知るために研究している。
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