韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨年12月28日午後、青瓦台(チョンワデ、大統領府)与民館(執務室)映像会議室でモデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)とビデオ会議を通じて話をしている。[写真 青瓦台]
◆韓国進出巡航中のモデルナ
モデルナの韓国進出の動きは着々と進んでいる。韓国支社を設立するために先月30日、総括マネジャー(GM・General Manager)の採用広告を出した。品目許可にも余念がない。9日、食品医薬品安全処検証諮問団の審査を通過したことに続き、13日には中央薬事審議委員会を通過した。今月21日に最終点検委員会を通過すれば許可が完了する。この会議は形式的過程であるため、ほぼ国内許可が出たも同然だ。モデルナは3月にGC緑十字を国内流通会社として選定し、許認可の代行まで任せたことがある。
◆ファイザーの時とは違ったサムスンバイオロジクス
モデルナワクチンを委託生産できるのはGC緑十字・ハンミ薬品・サムスンバイオロジクスなどだ。緑十字とハンミ薬品側は13日、委託生産交渉を否定した。GC緑十字関係者は「流通だけを担当している」と話した。ハンミ薬品も「交渉に関連し、公開できる新しい内容はない」として否定した。政府核心関係者は「モデルナがGC緑十字・ハンミ薬品に打診したが、なかったものとして結論を出したと承知している」と話した。
サムスンバイオロジクスは13日、モデルナの委託生産関連の話が出回ると「確認することはできない」と明らかにした。同社は12日、あるメディアが「サムスンバイオロジクスがファイザーワクチンを委託生産するだろう」と報道すると「事実ではない」とすぐに公示を出した。モデルナに関連してはイエスともノーとも言っていないように見えるが、市場では認めたものとして受け入れている。交渉中なので公開することができないだけだとみられる。
モデルナの韓国委託生産の可能性高まる…サムスン、肯定も否定もせず(2)
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