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「革命は心臓に」と書いて…内臓取り除かれた遺体になったミャンマー詩人

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

3月27日にヤンゴン近郊で軍警のゴム弾を目に受けガーゼを貼った1歳の女児。[写真 ミャンマーナウツイッター]

「彼らは頭に銃を撃つが、革命は心臓にあるということを知らない」。

ミャンマーの詩人ケット・ティ(Khet Thi)さん(45)が心臓を含む臓器が取り除かれた遺体として9日(現地時間)帰ってきた。

ケット・ティさんはミャンマー市民の頭を照準射撃する軍部を批判しながら「革命は心臓にある」という詩を書いた。ティさんの夫人は、軍の連絡を受けて訪ねた病院で「ティさんの心臓に問題があった」という医療スタッフの説明を聞き、何も尋ねずに帰ってきたと、BBC放送ビルマ語版のインタビューで話した。


ロイター通信によると、ティさんは前日、ミャンマー中部サガインで武装軍人と警察の尋問を受け、逮捕された。ティさんの夫人はBBCのインタビューで、「私も尋問を受け、彼らから(昨日)夫が尋問センターにいると聞いた」とし「しかし彼は帰ってこなかった」と述べた。BBCはティさんの夫人が涙を流しながらこのように語ったと伝えた。

夫の行方は翌日、サガインから100キロほど離れたモンユワ地域で確認された。夫人は「軍が朝に電話をかけてきて、モンユワの病院に来るよう伝えた。最初は夫が腕の骨折などけがをしたと思っていた」とし「しかし到着すると夫は遺体安置所にいて、臓器がすべて取り除かれていた」と話した。

病院側は夫人に「心臓に問題があった」と説明した。しかし夫人は病院の説明が内臓が除去されたまま死亡した理由ではないと考え、それ以上は何も尋ねず、ただ軍部に遺体の引き渡しを懇願したという。ロイター通信はこの事件の真相を確認しようと軍と病院に連絡したが、答弁を聞くことができなかった。

ミャンマー人権団体「政治犯支援協会(AAPP)」は「ティさんが尋問センターで拷問を受けた後、病院で死亡した」と発表した。またクーデター以降、780人が軍部の武力鎮圧で死亡したと明らかにした。

ティさんは軍部クーデター後に死亡した3人目の抵抗詩人。ティさんは詩に集中するために2012年にエンジニアとして勤務していた会社を退職し、アイスクリームとケーキを作って販売し始めた。

ティさんはクーデター発生の2週後、このような詩を書いた。

「私は英雄になりたくない。私は殉教者になりたくない。私は弱い人間になりたくない。私は馬鹿にもなりたくない。私は不正を支援する人になりたくない。もし私に残された時間が1分なら、その時間は私の良心が清らかであることを望む」。



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