米国務省が3日(現地時間)、主要7カ国(G7)外相会合をきっかけにロンドンで開かれた韓米および日米外相会談の結果を相次いで発表した。共に北朝鮮の核問題解決に向けた意志が込められていたが、表現は妙に異なった。
◆韓米、日米の外相会談結果を比較すると
ブリンケン米国務長官はこの日午前8時30分(現地時間)に茂木敏充外相と会談し、2時間後の午前10時30分(現地時間)に鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国外交部長官と会った。その後、米国務省がプライス報道官の名前で出した日米および韓米外相会談の結果の資料はそれぞれ154語と99語だった。
米国務省の日米外相会談の発表文に盛り込まれた北朝鮮関連の内容は▼北朝鮮の核・ミサイルプログラムに対する懸念の共有▼朝鮮半島非核化のための米日韓3カ国協力を通じた北朝鮮核問題解決意志の再確認▼米国務長官の(北朝鮮内の日本人)拉致被害者問題の早期解決の意志表明--などだ。
ところが米国務省の韓米外相会談の発表文には「北朝鮮」という言葉がなく、「朝鮮半島の非核化のための米韓日3カ国協力をはじめ、共通する安全保障目標達成のために努力する」と書かれていた。
韓国外交部も韓米外相会談後に報道資料を出したが、北朝鮮の核問題に関連する内容ははるかに具体的だった。韓国外交部は「ブリンケン長官が米国の対北政策検討結果を共有し、鄭長官も検討結果が現実的で実質的な方向で決定されたことを歓迎した」とし「両外相は韓半島(朝鮮半島)の完全な非核化および恒久的平和の定着のために引き続き緊密に協調していくことにした」と明らかにした。米国務省が言及した「米韓日協力」は韓国外交部の発表内容にはなかった。双方が傍点を打った部分がそれぞれ異なるのではという声が出てくる理由だ。
◆韓米外相会談の同席者をみると
この日の会談の写真も外交関係者の間で話題になった。同席者の構成のためだ。米国側からはマーク・ナッパー国務副次官補(東アジア太平洋・韓国・日本担当)が同席した。しかし国務省内の北核交渉業務を担当する北朝鮮政策特別代表が空席である中で朝鮮半島問題を事実上担当する韓国系のジョン・パク国務副次官補(東アジア・太平洋担当)は同席しなかった。
韓国側の同席者をみると、鄭長官の右側には次官級の魯圭悳(ノ・ギュドク)外交部韓半島平和交渉本部長が、左側には対日関係を担当する李相烈(イ・サンリョル)外交部アジア太平洋局長が座った。
ところが対米業務実務総括を担当する高ユン周(コ・ユンジュ)北米局長の姿は見えなかった。高局長はナッパー副次官補のカウンターパートでもある。韓米外相会談で日本担当局長が同席し、米国担当局長は抜けるという場面が演出されたのだ。
高局長は鄭長官の今回の出張に同行せず韓国に残った。今月21日の韓米首脳会談の準備のため韓国に残っているというのが外交部の説明だが、韓米外相会談が開かれ、韓日米外相会談の開催も事実上確定した出張で北米局長の不在は異例というのが外交関係者らの反応だ。
これをめぐり韓米外相会談で大きく扱われたのは結局、米国が心血を注ぐ韓日米安保協力の復元だったのではという見方が出ている。韓国は北朝鮮核協議に傍点を打ったが、米国はそれよりも韓日関係の改善に注力している信号と解釈されるという指摘もある。
◆韓米、日米の外相会談結果を比較すると
ブリンケン米国務長官はこの日午前8時30分(現地時間)に茂木敏充外相と会談し、2時間後の午前10時30分(現地時間)に鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国外交部長官と会った。その後、米国務省がプライス報道官の名前で出した日米および韓米外相会談の結果の資料はそれぞれ154語と99語だった。
米国務省の日米外相会談の発表文に盛り込まれた北朝鮮関連の内容は▼北朝鮮の核・ミサイルプログラムに対する懸念の共有▼朝鮮半島非核化のための米日韓3カ国協力を通じた北朝鮮核問題解決意志の再確認▼米国務長官の(北朝鮮内の日本人)拉致被害者問題の早期解決の意志表明--などだ。
ところが米国務省の韓米外相会談の発表文には「北朝鮮」という言葉がなく、「朝鮮半島の非核化のための米韓日3カ国協力をはじめ、共通する安全保障目標達成のために努力する」と書かれていた。
韓国外交部も韓米外相会談後に報道資料を出したが、北朝鮮の核問題に関連する内容ははるかに具体的だった。韓国外交部は「ブリンケン長官が米国の対北政策検討結果を共有し、鄭長官も検討結果が現実的で実質的な方向で決定されたことを歓迎した」とし「両外相は韓半島(朝鮮半島)の完全な非核化および恒久的平和の定着のために引き続き緊密に協調していくことにした」と明らかにした。米国務省が言及した「米韓日協力」は韓国外交部の発表内容にはなかった。双方が傍点を打った部分がそれぞれ異なるのではという声が出てくる理由だ。
◆韓米外相会談の同席者をみると
この日の会談の写真も外交関係者の間で話題になった。同席者の構成のためだ。米国側からはマーク・ナッパー国務副次官補(東アジア太平洋・韓国・日本担当)が同席した。しかし国務省内の北核交渉業務を担当する北朝鮮政策特別代表が空席である中で朝鮮半島問題を事実上担当する韓国系のジョン・パク国務副次官補(東アジア・太平洋担当)は同席しなかった。
韓国側の同席者をみると、鄭長官の右側には次官級の魯圭悳(ノ・ギュドク)外交部韓半島平和交渉本部長が、左側には対日関係を担当する李相烈(イ・サンリョル)外交部アジア太平洋局長が座った。
ところが対米業務実務総括を担当する高ユン周(コ・ユンジュ)北米局長の姿は見えなかった。高局長はナッパー副次官補のカウンターパートでもある。韓米外相会談で日本担当局長が同席し、米国担当局長は抜けるという場面が演出されたのだ。
高局長は鄭長官の今回の出張に同行せず韓国に残った。今月21日の韓米首脳会談の準備のため韓国に残っているというのが外交部の説明だが、韓米外相会談が開かれ、韓日米外相会談の開催も事実上確定した出張で北米局長の不在は異例というのが外交関係者らの反応だ。
これをめぐり韓米外相会談で大きく扱われたのは結局、米国が心血を注ぐ韓日米安保協力の復元だったのではという見方が出ている。韓国は北朝鮮核協議に傍点を打ったが、米国はそれよりも韓日関係の改善に注力している信号と解釈されるという指摘もある。
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