WTOのンゴジ・オコンジョ=イウェアラ事務局長
外務省は1日、資料を出し、宇山前内閣官房TPP(環太平洋経済連携協定)等政府対策本部企画・推進審議官をWTO事務局長上級補佐官として派遣すると明らかにした。宇山氏は事務局長を直接補佐しながらアジア地域を含む業務を担当する予定だと外務省は説明した。
上級補佐官は今回新設されたポストで、任期は2年で再任が可能だ。宇山氏は経済局国際貿易課長、同審議官などを歴任し、駐韓日本大使館経済公使としても勤務経験があり、韓国についてもよく知る人物だ。
今回、日本が上級補佐官のポストを占めたのは、日本政府の要請が直接的に影響を与えたものとみられる。日本経済新聞はこの日、「日本政府は茂木敏充外相を中心に、オコンジョ氏を支える人材を派遣する用意があると伝えていた」と報じた。読売新聞は「日本からWTOの中枢幹部に就くのは初めて」と伝えた。
一方、韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)産業通商資源部通商交渉本部長はWTO事務局長のポストを巡ってオコンジョ氏と競ったが、選出されなかった。当時、日本はオコンジョ氏を支持していた。
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