「アジア国家間の協力が強化されれば、未来をリードして危機に対応するにあたり重要」(ボアオフォーラム・ビデオメッセージ)
「北朝鮮や気候変動を含む世界的関心の懸案について中国と協力すべき」(ニューヨークタイムズ・インタビュー)
20日と21日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が中国と米国に向けてそれぞれ発信したメッセージだ。米国のバイデン政権が半導体のサプライチェーンを媒介として対中国封鎖戦略を具体化する状況で、中国には「アジアの協力」を強調し、米国には「中国との協力」を要求した発言だ。
また、文大統領は22日午後9時にオンラインでバイデン大統領と習近平国家主席に同時に会う。米国が主催する気候サミットにおいてだ。
今回の会議は、文大統領がバイデン大統領とオンラインとはいえ初めて対面する場だ。バイデン大統領は今回の会議に、激しい対立を続けている習近平主席を含め、伝統的緊張関係にあるロシアのプーチン大統領も招待した。米中、米露の首脳の対面も今回が初めてだ。
このため、今回の会議の主題が「気候と環境」だが、「超強大国の米国と中国の主導権争いの場となる可能性がある」という見方が出ている。英国のシンクタンクE3Gのバイフォード・ツァン研究員は今回の会談の意味について香港サウスチャイナ・モーニングポストに「米国と中国の双方の気候問題を最優先課題として設定した。米中間の競争が、気候分野でも起こることを目にすることになりそうだ」との見方を示した。
文大統領はこの日午後9時、「気候目標の促進」をテーマに行われる最初のセッションで講演する予定だ。イム・セウン青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)副報道官はこの日、書面発表で「韓米間の気候変動への対応協力を強化し、多角的次元の韓米同盟の拡大に貢献することができるだろう」と述べた。
文大統領は、今回の会議に続き、来月下旬にワシントンでバイデン大統領との初の韓米首脳会談を控えている。首脳会談を前後してバイデン政権の新たな対北朝鮮政策の方向が決まる予定だ。韓米同盟を骨子とした韓国の外交状況にも決定的な契機になる可能性が高い。
文大統領はこれについて、前日のニューヨークタイムズのインタビューでバイデン大統領に向けて、「今、北朝鮮と対話しなければならない。非核化は韓国の生存問題」と述べた。前任のトランプ大統領の対北朝鮮政策については、「ほのめかしただけで完全な成功をおさめることができなかった」と述べ、トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党国務委員長が合意した2018年のシンガポール合意を履行するように要請した。インタビューでは、「文大統領が警告した」という表現を使ったが、それだけ強いトーンの要求をしたものとみられる。
しかし、外交街では文大統領が会議の直前に米中に並んで出したメッセージを置き、「核心同盟である米国に誤ったサインを与えることができる」という懸念が少なくない。梨花(イファ)女子大学のパク・インフィ教授は本紙に「韓半島(朝鮮半島)の状況をはじめ、貿易構造も米中の友好関係が必要なのは当然」としつつも、「しかし、米政権の発足以来、外交・安全保障政策を策定する段階で、あえて米国に誤解を与えかねない発言が必要なのかは疑問」と述べた。
一方、青瓦台は同日、会談のオンライン会議場を青瓦台常春斎(サンチュンジェ)に設けたと述べた。イム・セウン副報道官は会議場について、「デジタル技術と伝統を融合した韓国型書斎スタイルにした」とし、「伝統韓屋の常春斎の板の間を活用して最先端の次世代ディスプレイ(T-OLED)を配置し、伝統と現代が調和した」と説明した。文大統領は廃プラスチックを活用した再生生地で作られたネクタイを着用する予定だ。
「北朝鮮や気候変動を含む世界的関心の懸案について中国と協力すべき」(ニューヨークタイムズ・インタビュー)
20日と21日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が中国と米国に向けてそれぞれ発信したメッセージだ。米国のバイデン政権が半導体のサプライチェーンを媒介として対中国封鎖戦略を具体化する状況で、中国には「アジアの協力」を強調し、米国には「中国との協力」を要求した発言だ。
また、文大統領は22日午後9時にオンラインでバイデン大統領と習近平国家主席に同時に会う。米国が主催する気候サミットにおいてだ。
今回の会議は、文大統領がバイデン大統領とオンラインとはいえ初めて対面する場だ。バイデン大統領は今回の会議に、激しい対立を続けている習近平主席を含め、伝統的緊張関係にあるロシアのプーチン大統領も招待した。米中、米露の首脳の対面も今回が初めてだ。
このため、今回の会議の主題が「気候と環境」だが、「超強大国の米国と中国の主導権争いの場となる可能性がある」という見方が出ている。英国のシンクタンクE3Gのバイフォード・ツァン研究員は今回の会談の意味について香港サウスチャイナ・モーニングポストに「米国と中国の双方の気候問題を最優先課題として設定した。米中間の競争が、気候分野でも起こることを目にすることになりそうだ」との見方を示した。
文大統領はこの日午後9時、「気候目標の促進」をテーマに行われる最初のセッションで講演する予定だ。イム・セウン青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)副報道官はこの日、書面発表で「韓米間の気候変動への対応協力を強化し、多角的次元の韓米同盟の拡大に貢献することができるだろう」と述べた。
文大統領は、今回の会議に続き、来月下旬にワシントンでバイデン大統領との初の韓米首脳会談を控えている。首脳会談を前後してバイデン政権の新たな対北朝鮮政策の方向が決まる予定だ。韓米同盟を骨子とした韓国の外交状況にも決定的な契機になる可能性が高い。
文大統領はこれについて、前日のニューヨークタイムズのインタビューでバイデン大統領に向けて、「今、北朝鮮と対話しなければならない。非核化は韓国の生存問題」と述べた。前任のトランプ大統領の対北朝鮮政策については、「ほのめかしただけで完全な成功をおさめることができなかった」と述べ、トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党国務委員長が合意した2018年のシンガポール合意を履行するように要請した。インタビューでは、「文大統領が警告した」という表現を使ったが、それだけ強いトーンの要求をしたものとみられる。
しかし、外交街では文大統領が会議の直前に米中に並んで出したメッセージを置き、「核心同盟である米国に誤ったサインを与えることができる」という懸念が少なくない。梨花(イファ)女子大学のパク・インフィ教授は本紙に「韓半島(朝鮮半島)の状況をはじめ、貿易構造も米中の友好関係が必要なのは当然」としつつも、「しかし、米政権の発足以来、外交・安全保障政策を策定する段階で、あえて米国に誤解を与えかねない発言が必要なのかは疑問」と述べた。
一方、青瓦台は同日、会談のオンライン会議場を青瓦台常春斎(サンチュンジェ)に設けたと述べた。イム・セウン副報道官は会議場について、「デジタル技術と伝統を融合した韓国型書斎スタイルにした」とし、「伝統韓屋の常春斎の板の間を活用して最先端の次世代ディスプレイ(T-OLED)を配置し、伝統と現代が調和した」と説明した。文大統領は廃プラスチックを活用した再生生地で作られたネクタイを着用する予定だ。
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