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文大統領の訪米に落ちる菅首相の影…ワクチン・北核・汚染水「難題山積」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆対中けん制に呼吸合わせる日米…韓国は

米朝交渉の早期再開およびシンガポール合意継承を目標に掲げる青瓦台とは温度差があるといえる。任期1年余りを残した文在寅政府と、短くて4年長くて8年を視野に入れているバイデン政府間の時刻表の違いからくる意見のズレも無視することはできない。

結局、原則的水準の共感形成以上を成し遂げるためにはギブ・アンド・テイクがあるべきだが、米国が優先視する中国圧迫基調に韓国がどれくらい積極的に呼応できるかがカギだ。日米首脳は共同声明で、台湾から香港、新疆、南シナ海、東シナ海問題など、中国からの反発が予想されるイシューなどをすべて網羅して中国を圧迫し、呼吸を合わせて動いた。韓米首脳会談でも米側が露骨な対中圧迫への参加を要求はせずとも「中国が国際規範を損なう行為者」という大きな枠組みでは韓国と共同の認識を達成しようとする可能性がある。日本政府の福島汚染水放流決定などをはじめ、韓日関係がどのような方法で韓米首脳会談の議題に含まれるかも関心だ。汚染水問題の場合、国内的には関心が高いが、米国がすでに数回にわたって日本に対する支持を表わした。また、国際原子力機関(IAEA)の検証が中心であり、米国が介入するつもりはないと明らかにしている以上、会談のテーブル上にあるのは得よりも損のほうが大きいことが懸念されている。


◆汚染水問題提起、得失で悩み

歴代最低点を記録している韓日関係に関連しても、日本がワシントン内ですでに「韓国責任論」を最高まで引き上げた状況なので精巧な対応が必要だ。韓国が韓日米安保協力に対する強化意志を表明して積極性を見せる方法が可能だが、米国の立場ではクアッド安保協議体などと層位の違いを置く可能性がある。実際、日米共同声明で両国は、同盟およびパートナーと自由で開かれたインド太平洋地域構築に向けて協力すると明らかにして真っ先にクアッドを取り上げ、続いて東南アジア諸国連合(ASEAN)の重要性を強調した後、最後に「韓国との3国協力が共同の安保と繁栄のために不可欠」と言及した。

ソウル大学国際大学院の朴チョル熙(パク・チョルヒ)教授は「米国の戦略的目標に全面的に呼応する日本と反応しない韓国に対して米国が公正な立場を取れないことがある点を、これからは冷静に認識しなければならない」とし「これを土台に韓国も与えるべきものは与え、取るべきものは取るというアプローチ法が必要だ。汚染水問題は対米外交を通じて突破口を用意しようとするよりも、韓国と米国がともに該当する環境、国際的公共財の問題という側面からよりグローバルな視野を持って解決策を模索する必要がある」と指摘した。


文大統領の訪米に落ちる菅首相の影…ワクチン・北核・汚染水「難題山積」(1)

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