台湾金門島の海岸に模型タンクが展示されている。 写真=シン・ギョンジン記者
今回の韓中外相会談で特に目を引くのは会談場所だ。海悦ホテルは廈門市思明区の環島南路海岸道路と接している。東に10キロほど海を渡れば台湾が管轄する小金門島と大金門島がある。晴れた日には海岸から島が見えるほど近い距離だ。会談場所から東に3.2キロ離れた海岸には「一国両制 統一中国」と書かれた大きな看板もある。中国が台湾などに向かって「一つの中国」を強調する時に使うスローガンだ。米中覇権競争が本格化し、台湾海峡の緊張も高まっていることを勘案すると、会談場所の象徴性は少なくないという指摘だ。
現在は廈門と金門島の間を旅客船が行き来するが、冷戦時代には砲弾が飛び交った最前線だった。中国が金門砲戦、台湾が八二三砲戦と呼ぶ1958年8月にあった戦闘だ。