27日にヤンゴン近郊で軍警のゴム弾を目に受けガーゼを貼った1歳の女児。[写真 ミャンマーナウツイッター]
ロイター通信はミャンマー第2の都市マンダレーで発生した死亡者の中には5歳の子どももおり、最大都市ヤンゴン郊外の自宅近くで遊んでいた1歳の女児は目にゴム弾を受けたと伝えた。ソーシャルメディアには右目にガーゼが貼られたこの赤ちゃんの写真が広がりネットユーザーを残念がらせている。
ミャンマーの現地メディアによるとこの日5~15歳の子どもの少なくとも4人が軍警の銃弾で命を失った。現地メディアによると軍部クーデターからの約2カ月間に死亡した子どもは20人を超える。BBCは「この日のミャンマー軍警の残忍さはクーデター後これまで見たものと違う次元だった。増えた死亡者を集計するのは苦痛だが特に子どもの死亡者がそうだ」と指摘した。
ミャンマーの人権状況を調査している国連のアンドリュース特別報告者は「世界が行動に出なければならない時。国連安全保障理事会や国際緊急首脳会談を開かなければならない」と明らかにした。彼は「軍部が大量虐殺を継続する中、言葉だけで非難と懸念を示すのはミャンマー国民にはむなしく聞こえるだけ。原油やガスなど収入源と武器購入先から軍部を遮断しなければならない」と強調した。
ブリンケン米国務長官はこの日ツイッターに「私たちはビルマ(ミャンマー)保安軍が行った流血事態に衝撃を受けた」と明らかにした。英国のラーブ外相もツイッターで「この分別のない暴力を終息させるために国際社会のパートナーらと協力する」とした。
国際社会の非難にもミャンマー軍部はさまざまな友好勢力があるとロイター通信は伝えた。27日にミャンマーの首都ネピドーで開かれた「ミャンマー軍の日」の閲兵式には中国、ロシア、インド、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、タイ、ラオスの8カ国が外交使節団を送った。このうち中国とロシアはミャンマー軍部の虐殺に対する国際社会の非難に参加していない。国連安保理常任理事国である両国は国連次元の行動を防げる位置にある。
フライン最高司令官はこの日テレビ演説で「安定と安全を害する暴力的行為は不適切で受け入れることはできない」と話した。彼は非常事態以降に総選挙を実施するという意向を繰り返し明らかにしたが、具体的な日時は提示していない。
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