中国政府が最近没頭していることがある。
他でもない、石炭輸入先を多角化することだ。親環境の新エネルギー国として踏み出すと豪語したものの、地方政府を中心に相変らず石炭需要が多いためだ。中国が石炭に対して深く悩むことになったのは、オーストラリアと深刻な葛藤を経たためだ。
昨年初めからオーストラリアと政治的にぶつかり始め、昨年10月に豪産石炭の輸入を事実上禁じたためだ。中国はこれまで「豪産石炭に頼ってきた」と表現してもよいほどオーストラリアから大量に石炭を輸入してきた。だが、突然輸入を禁止したせいで去年の冬は石炭不足で大変な苦労をする羽目になった。石炭輸入先の多角化のために死活をかけている理由だ。
中国がまず見て回ったのはモンゴル、インドネシアなどだ。ここから石炭輸入を増やす一方、中南米大陸コロンビアや南アフリカ共和国からも石炭を輸入し始めた。国内生産も増やそうと躍起になっている。
ところが思ったより事はうまく運んでいない。
コロンビアは非常に遠く大量に輸入することは負担で、南アフリカ産とモンゴル産の石炭はオーストラリア産に比べて品質が非常に落ちるためだ。言葉どおり「石炭輸入先の多角化が本当に可能なのか疑問を感じる状況」(香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト、SCMP)だ。輸送が容易なうえに品質の良い石炭の供給量が多いオーストラリアと比較できる場所がないというため息が出る。
そのような中国の目にロシアが入ってきた。
中国は現在ロシアの最大貿易国だが、ロシアは昨年5月以降、中国との貿易で赤字続きだ。SCMPは「ロシアの対中貿易赤字は昨年末58億4000万ドル(約6373億7200万円)に達した」とし「石油とガス輸出は減少した反面、機械および装備輸入が増えたため」と説明した。「中国の経済回復のおかげで銅の輸出などが増えて何とかこの程度の水準」という専門家の分析もある。
貿易黒字を出したいロシアが「世界石炭輸入1位国」である中国の広い市場を狙っている理由だ。
そのはずだ。まずロシアは石炭埋蔵量が多く、採掘能力も充分ある。世界的に親環境新エネルギーブームが起きているが、このような雰囲気から一歩離れてもいる。ロシア政府は2014年、「石炭産業長期発展プログラム」を出して石炭輸出を増やすことに政策の焦点を合わせたこともある。
だが問題は輸送が難しい点だ。
ロシアはあまりにも広大で主要炭鉱地域がシベリア西部に偏っているため、国境を越えたり港まで石炭を運搬したりすることが簡単ではない。ほとんどが鉄道を通じて運ばれるが、鉄道インフラの立ち遅れも問題だ。
また、ロシア内部ではロシア経済が中国に依存しぎることを危ぶむ声もある。短期的には良いかもしれないが、長期的には良くないかもしれないという警告だ。
それでもひとまずロシアは「GO」を叫んでいる状態だ。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は最近シベリア炭鉱地域からアジアに石炭輸出を増やすように指示を与えて、鉄道インフラ拡張も注文した。シベリア横断鉄道を現代化して中国会社との合作も拒まないということだ。
他でもない、石炭輸入先を多角化することだ。親環境の新エネルギー国として踏み出すと豪語したものの、地方政府を中心に相変らず石炭需要が多いためだ。中国が石炭に対して深く悩むことになったのは、オーストラリアと深刻な葛藤を経たためだ。
昨年初めからオーストラリアと政治的にぶつかり始め、昨年10月に豪産石炭の輸入を事実上禁じたためだ。中国はこれまで「豪産石炭に頼ってきた」と表現してもよいほどオーストラリアから大量に石炭を輸入してきた。だが、突然輸入を禁止したせいで去年の冬は石炭不足で大変な苦労をする羽目になった。石炭輸入先の多角化のために死活をかけている理由だ。
中国がまず見て回ったのはモンゴル、インドネシアなどだ。ここから石炭輸入を増やす一方、中南米大陸コロンビアや南アフリカ共和国からも石炭を輸入し始めた。国内生産も増やそうと躍起になっている。
ところが思ったより事はうまく運んでいない。
コロンビアは非常に遠く大量に輸入することは負担で、南アフリカ産とモンゴル産の石炭はオーストラリア産に比べて品質が非常に落ちるためだ。言葉どおり「石炭輸入先の多角化が本当に可能なのか疑問を感じる状況」(香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト、SCMP)だ。輸送が容易なうえに品質の良い石炭の供給量が多いオーストラリアと比較できる場所がないというため息が出る。
そのような中国の目にロシアが入ってきた。
中国は現在ロシアの最大貿易国だが、ロシアは昨年5月以降、中国との貿易で赤字続きだ。SCMPは「ロシアの対中貿易赤字は昨年末58億4000万ドル(約6373億7200万円)に達した」とし「石油とガス輸出は減少した反面、機械および装備輸入が増えたため」と説明した。「中国の経済回復のおかげで銅の輸出などが増えて何とかこの程度の水準」という専門家の分析もある。
貿易黒字を出したいロシアが「世界石炭輸入1位国」である中国の広い市場を狙っている理由だ。
そのはずだ。まずロシアは石炭埋蔵量が多く、採掘能力も充分ある。世界的に親環境新エネルギーブームが起きているが、このような雰囲気から一歩離れてもいる。ロシア政府は2014年、「石炭産業長期発展プログラム」を出して石炭輸出を増やすことに政策の焦点を合わせたこともある。
だが問題は輸送が難しい点だ。
ロシアはあまりにも広大で主要炭鉱地域がシベリア西部に偏っているため、国境を越えたり港まで石炭を運搬したりすることが簡単ではない。ほとんどが鉄道を通じて運ばれるが、鉄道インフラの立ち遅れも問題だ。
また、ロシア内部ではロシア経済が中国に依存しぎることを危ぶむ声もある。短期的には良いかもしれないが、長期的には良くないかもしれないという警告だ。
それでもひとまずロシアは「GO」を叫んでいる状態だ。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は最近シベリア炭鉱地域からアジアに石炭輸出を増やすように指示を与えて、鉄道インフラ拡張も注文した。シベリア横断鉄道を現代化して中国会社との合作も拒まないということだ。
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