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映画『パラサイト』に続き『ミナリ』…2年連続でアカデミー賞を誘惑したコリア

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ある家族の米国定着記を描いた映画『ミナリ』は、米国の二大映画賞のゴールデングローブでも最優秀外国語映画賞を受賞している。[写真 パンシネマ]

「型にはまった祖母や典型的な母親、そのような役は演じたくない。少し違うようにしたいのが私の一生の目的だ」。映画『ミナリ』で韓国女優としては初めてアカデミー賞のノミネートという金字塔を打ち建てたユン・ヨジョンの持論だ。その話のように孫デービッド(アラン・キム)に「どこでも良く育つ」セリ(韓国語では「ミナリ」)の生命力を力説する円熟した演技は言葉の壁を越えて世界の観客に揺さぶりをかけた。『ミナリ』は第78回ゴールデングローブ賞外国語映画賞はじめとして米国内外で91個の賞を獲得した。ユン・ヨジョンの助演女優賞だけで33個だ。保守的なアカデミーでアジア系が助演女優賞の候補になったのはユン・ヨジョンが5番目。ユン・ヨジョンが受賞すれば、1957年『サヨナラ』の梅木ミヨシ以降2番目となる。ユン・ヨジョンは、マリア・バカローバ(『ボラット2』)、グレン・クローズ(『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』)、オリヴィア・コールマン(『ファーザー』)、アマンダ・サイフリッド(『Mank/マンク』)とトロフィーをめぐって競争する。

ユン・ヨジョンは1966年TBCテレビの女優採用でデビューし、キム・ギヨン監督のカラー版『Woman of Fire』(1971)が初めての映画出演作品だ。各種演技賞を席巻した若き時代を過ぎて歌手チョ・ヨンナムと離婚後、家族を養うために本人の表現では「何でもいいから」多くの作品に出演した時もあった。「60歳が過ぎて贅沢な生活をしようと決心した。好きな人と働きたいという贅沢」。このような意志で、いわゆる作家主義映画でも進歩的で個性のあるオーラ―を発散した。映画『ハウスメイド』『蜜の味 テイスト オブ マネー』(以上監督イム・サンス)、『3人のアンヌ』(監督ホン・サンス)などでカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを数回踏み、イ・ジェヨン監督の『バッカス・レディ』(2016)でカナダのファンタジア国際映画祭で主演女優賞を受けた。

主演男優賞にノミネートされた俳優スティーヴン・ユァンは、米国ではテレビドラマ『ウォーキング・デッド』などで知られた。ポン・ジュノ監督のネットフリックス映画『オクジャ/okja』、イ・チャンドン監督の『バーニング 劇場版』に出演し、『ミナリ』では自身の母国語でない韓国語で80年代のアメリカンドリームを夢見る韓国一家の主人を切実に演じた。受賞する場合、アジア系では3番目だ。これに先立って、モンゴル系ユル・ブリンナーが第29回授賞式で『王様と私』(1956)でアジア系最初のアカデミー主演男優賞を、続いてインド系英国人ベン・キングズレーが『ガンジー』(1982)で受賞したことがある。


この日、『ミナリ』は最高栄誉である作品賞を含んで予想を超える6部門に選ばれた。先月、ゴールデングローブ外国語映画賞受賞当時、チョン監督は今回の映画について「真心の言語(the language of the heart)を学ぼうと努力する家族の話」と紹介したことがある。また、映画を作った最も大きな理由で「娘が7歳になった時、娘の目で世の中を見始め、その時感じたことを振り返るようになった」と説明した。最初からチョン監督は英語で脚本を書いて韓国語に訳し、この過程でユン・ヨジョンなどが自然な話し言葉に変えることに役に立ったという。

『ミナリ』は英語の割合を重んじるゴールデングローブでは作品賞にノミネートされることができなかったが、アカデミーはそのような制限がなく候補指名が期待された。作品賞の競争作は『ファーザー』『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア』『Mank/マンク』『ノマドランド』『プロミッシング・ヤング・ウーマン』『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』『シカゴ7裁判』など。『ミナリ』は俳優ブラッド・ピットのプランBエンターテインメントとA24が共同制作した。一方、韓国系米国人エリック・オー(オ・スヒョン)監督の新作『オペラ』は短編アニメーション部門にノミネートされた。



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