米ニューヨークで８０代韓国系米国人が暴行にあうなど、アジア系に向かった嫌悪犯罪が増加したことに対して「韓国の婿」と呼ばれるラリー・ホーガン・メリーランド州知事が「容認できない」と強く批判した。

ホーガン州知事は１４日（現地時間）、ＣＮＮとのインタビューで「私の妻、３人の娘、孫全員アジア系だ。彼らは全部差別を感じた」として「夫人の教会の友達、娘の友人の一部も本当にひどい待遇を受けた」と話した。ホーガン州知事は韓国系女性と結婚して「韓国の婿」というニックネームがつけられた。

また、新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）拡大以降、韓国系米国人に向かって「中国ウイルス」と張り上げる声を聞いたとも伝えた。


ホーガン州知事はジョー・バイデン米国大統領が１１日、演説でアジア系米国人を狙った嫌悪犯罪をやめるべきだと述べたことに対しては感謝するという意向を表わした。さらに、「昨年、嫌悪犯罪は７％減少したが、アジア系に向かった犯罪は１５０％増加した」として「容認できない」と批判した。

現地のメディアによると、９日、米ニューヨークの街を歩いていたナンシー・ド氏（８３）に暴漢が近寄って顔に唾を吐いて暴力を振るった。衝撃で後ろに倒れたド氏はその場で意識を失った。

警察捜査結果、逮捕された犯人は前科４犯の４０代ホームレスだった。ド氏の娘は「もう外に出かけることが怖い」とし、「子どもたちも恐れている」と伝えた。ただし、ド氏と娘は「平和を望む」として逮捕された犯人を許すという意向を明らかにした。

米国憎悪・過激主義研究センターによると、昨年米国全体の嫌悪犯罪は７％減ったが、米国の主な都市１６カ所でアジア系に向かった犯罪は１４９％増えた。