クーパンが米ニューヨーク証券取引所にデビューし、国内電子商取引（Ｅコマース）市場の競争がさらに激しくなる見通しだ。ネイバーとイーマートが協力して「反クーパン連帯」を形成した中、オンライン食品ショッピングモール「マーケットカーリー」が１２日、米証券取引所上場の可能性を明らかにした。

クーパンの株価は上場初日の１１日（米現地時間）、公募価格３５ドルから４０．７％値上がりした４９．２５ドルで取引を終えた。この日の終値基準で時価総額は１００兆ウォン（約９兆６０００億円）を超え、韓国企業ではサムスン電子（約４８９兆ウォン、１１日基準）に次ぐ２番目の規模となった。これは国内Ｅコマースを代表するネイバー（約６１兆ウォン）やカカオ（約４０兆ウォン）の時価総額を上回る。イーマート（約４兆９０００億ウォン）、ロッテショッピング（約３兆５０００億ウォン）とは大きな差がついた。

今回の上場で一気に５兆ウォン台の「実弾」を装填したクーパンのキム・ボムソク取締役会議長は現地特派員とのオンライン懇談会で「ここで調達した資金はひとまず韓国に投資する計画」と明らかにした。懇談会に同席したパク・デジュン代表は「今後５年間に５万人を追加で雇用し、全国物流網を最適化し、さらに革新的なサービスを出す計画」と説明した。


韓国国内の電子商取引市場は昨年基準で年間取引額がネイバー３０兆ウォン、クーパン２２兆ウォン、イーベイコリア（Ｇマーケット・オークション・Ｇ９）２０兆ウォンと３強構図だ。ネイバーは早ければ来週にもイーマートと２５００億ウォン規模の株式交換協約式をする予定だ。また、イーベイをどこが買収するかによってＥコマース版図はいくらでも変わる可能性がある（予備入札日１６日）。メリッツ証券のキム・ドンヒ研究員は「国内Ｅコマースは金融、コンテンツ（オンライン動画、ウェブ漫画）、モビリティーなどと結合して拡張する可能性が高く、企業間の激しい競争があるだろう」と予想した。