崔鍾建(チェ・ジョンゴン)韓国外交部第1次官は11日、中国牽制のための安全保障協力会議とされるQuad(クアッド、米国・日本・オーストラリア・インド)について「特定の国を排斥したり、それらの国を牽制するための排他的な地域構造は作ってはならないということが、わが国の歴代政府が追及してきたこと」と述べた。
崔次官はこの日、MBC(文化放送)ラジオ『キム・ジョンベの視線集中』に出演し、「米国側あるいは現在クアッドに属している国から、韓国側にクアッドプラスという体制の中に入るように言われていない」と述べた。米国はもちろん、クアッド参加国の日本・オーストラリア・インドからクアッド拡大版「クアッドプラス」に参加するように要請がなかっただけでなく、要請があったとしてもクアッドが中国など特定の国を牽制する排他的地域構造の性格を持つのであれば参加することはできないという意味だ。
崔次官のこのような発言は、先月9日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官がクアッド参加に関する「透明かつ開放的で包容的、そして国際規範を遵守するならば、いかなる地域協力体とも積極的に協力することができる」という立場を示したものと同じ脈絡だ。ただ、鄭長官は透明・開放・包容などの前提を掲げて条件付き合流意思を示し、崔次官はクアッドが「排他的地域構造」の性格を持つならば参加できないという条件付き反対の意思を示したというニュアンスの違いだけがあるだけだ。
崔次官は、クアッドが反中連帯の性格を持つという評価にも疑問を示した。特に「クアッドが4つの軸だとすれば、インドの立場が最も重要」とし「クアッドが集団安全保障体制になるならば、(インドは)自分たちが(クアッド参加を)持続できるかということについての立場は明確に示さなかった」と述べた。
韓国の継続した「クアッドと距離を置く姿勢」はジョー・バイデン米政権が最近、クアッドを中心軸として同盟の強化および対中圧迫の歩みを本格化する動きと比較される。米国を含むクアッド4カ国は12日、初の首脳会議をオンラインで行う。また、バイデン政権の外交・国防首長であるトニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は15日から、インド・太平洋地域の日本・韓国・インドを順に訪問する。クアッドが「自由で開かれたインド太平洋」を志向しているという点を勘案すれば、ブリンケン・オースティン両長官が事実上クアッド歴訪に出るという意味にも解釈できる。
マーク・ナッパー米国務省東アジア太平洋担当次官補が10日、米国東西センターと韓国言論振興財団が共同開催したオンライン討論会で「(クアッドは)特定の国を排除するという方向性はない」と発言したことも意味深長だ。クアッドは、中国を排除する協力体ではないため、韓国にクアッドプラスに参加して欲しいという間接的要求として解釈できるためだ。実際、ナッパー副次官補はこの日のオンライン討論会で「韓国がクアッドとクアッドプラスにとても関心が多いものと把握している」とし、「(クアッドは)同じような考えを持つ国が原則として新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)、気候変動対処など共通の問題を議論する集まり」と述べた。
崔次官はこの日、MBC(文化放送)ラジオ『キム・ジョンベの視線集中』に出演し、「米国側あるいは現在クアッドに属している国から、韓国側にクアッドプラスという体制の中に入るように言われていない」と述べた。米国はもちろん、クアッド参加国の日本・オーストラリア・インドからクアッド拡大版「クアッドプラス」に参加するように要請がなかっただけでなく、要請があったとしてもクアッドが中国など特定の国を牽制する排他的地域構造の性格を持つのであれば参加することはできないという意味だ。
崔次官のこのような発言は、先月9日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官がクアッド参加に関する「透明かつ開放的で包容的、そして国際規範を遵守するならば、いかなる地域協力体とも積極的に協力することができる」という立場を示したものと同じ脈絡だ。ただ、鄭長官は透明・開放・包容などの前提を掲げて条件付き合流意思を示し、崔次官はクアッドが「排他的地域構造」の性格を持つならば参加できないという条件付き反対の意思を示したというニュアンスの違いだけがあるだけだ。
崔次官は、クアッドが反中連帯の性格を持つという評価にも疑問を示した。特に「クアッドが4つの軸だとすれば、インドの立場が最も重要」とし「クアッドが集団安全保障体制になるならば、(インドは)自分たちが(クアッド参加を)持続できるかということについての立場は明確に示さなかった」と述べた。
韓国の継続した「クアッドと距離を置く姿勢」はジョー・バイデン米政権が最近、クアッドを中心軸として同盟の強化および対中圧迫の歩みを本格化する動きと比較される。米国を含むクアッド4カ国は12日、初の首脳会議をオンラインで行う。また、バイデン政権の外交・国防首長であるトニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は15日から、インド・太平洋地域の日本・韓国・インドを順に訪問する。クアッドが「自由で開かれたインド太平洋」を志向しているという点を勘案すれば、ブリンケン・オースティン両長官が事実上クアッド歴訪に出るという意味にも解釈できる。
マーク・ナッパー米国務省東アジア太平洋担当次官補が10日、米国東西センターと韓国言論振興財団が共同開催したオンライン討論会で「(クアッドは)特定の国を排除するという方向性はない」と発言したことも意味深長だ。クアッドは、中国を排除する協力体ではないため、韓国にクアッドプラスに参加して欲しいという間接的要求として解釈できるためだ。実際、ナッパー副次官補はこの日のオンライン討論会で「韓国がクアッドとクアッドプラスにとても関心が多いものと把握している」とし、「(クアッドは)同じような考えを持つ国が原則として新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)、気候変動対処など共通の問題を議論する集まり」と述べた。
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