「中国に対する所属感、中国人に対する好感を高めるべき」。香港の小学校の新しい教育指針だ。

ニューヨークタイムズ（ＮＹＴ）は先月出てきた香港の新しい初等教科課程が論議を読んでいると２４日、報じた。ＮＹＴは「新しい教育ガイドラインは中国に対する親密感を注入しようとしている」と指摘した。

このガイドラインは「中国に対する所属感、中国人に対する好感、国家アイデンティティーの認識、国家安全保障に対する責任感と自覚」を強調している。万里の長城と紫禁城のような中国の名所や伝統文化を扱った絵を見せたり本を読ませるという内容もある。


香港では２０１９年、犯罪人引き渡し問題をめぐり中国と葛藤が生じ、大規模なデモが続いた。デモは２０２０年、新型コロナ事態が拡大しながら減った。

これに先立ち香港教育当局は今月初めに発表した指針で、香港国家安全維持法に関連した４つの罪名と内容、どう作られたのか、なぜ重要かなどを小学校から習うようにした。

民主化教員労働組合所属のある教師は「こうした指針では、児童らはただ政府に従って尊敬し、暗記ばかりするようになるしかない」と反発した。