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【コラム】韓国映画を壊しかねない救世主

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
新型コロナウイルスで冷え込んだ旧正月連休の劇場街では、ピクサーのアニメ映画『ソウルフル・ワールド』が1位を走った。4日間に27万人を集め、1月20日の公開から動員160万人を超えた。これに対し韓国映画は年末から大規模な新作を劇場にかけずにいる。1月1日から2月16日までの韓国映画の観客シェアは10.9%で、米国映画の59.8%だけでなく、『鬼滅の刃』を掲げる日本映画の20.7%にも満たない。昨年の『パラサイト』の歓喜が色あせる。

劇場には行かなくても人々は韓国映画を見た。ネットフリックスで公開された『スペース・スウィーパーズ』が代表的だ。何度も公開を延期していたが2月5日に190カ国以上で同時公開され、当日の視聴1位を記録した。このように劇場公開を断念してネットフリックスでのオリジナル公開に転じた韓国映画は昨年の『狩りの時間』が初めてで、『ザ・コール』と『チャ・インピョはどこへ消えたのか?』が後に続いた。4月にはベネチア国際映画祭招待作『楽園の夜』が予定されている。

世界で2億人の契約者を持つグローバルプラットフォームを通じて韓国映画が広く知られるので歓迎する声は大きい。映画の在庫が貯まり新作制作が不透明な映画会社も救いの綱を待つ。「ネットフリックス・コリアのオフィスがある鍾閣(チョンガク)駅から鍾路(チョンノ)5街まで、企画書を手にした制作者が列を作っている」という笑い話も聞かれる。しかし飢えを逃れようとして金の卵を産むガチョウの腹を切る代償は払うことになる。劇場公開から、1本ごとに決済するIPTV、サブスクリプションする動画配信へとつながった付加価値経路をすべてあきらめる行為だからだ。


今年はピクサーやマーベルなど強大なコンテンツを持つディズニーの動画配信プラットフォーム「ディズニープラス」も韓国に進出する。茶の間でのこれらの立地が強化されるほど劇場の観客は減るだろう。観客減少は今後の韓国映画成長の土壌を脅かす。例えばチケット代金から3%を徴収して蓄積してきた映画発展基金は昨年ほとんど得られていない。観客が4分の1に減った上に基金納付額まで90%減免したためだ。この種銭を通じて映画振興委員会が行う各種新人監督・作家育成と独立映画支援事業も縮小は避けられない。第2のポン・ジュノを育てるゆりかごの危機だ。

パク・チャヌク監督の映画『お嬢さん』の有名なせりふ、「私の人生を壊しに来た救世主」に例えて考えてみる。ネットフリックスなどグローバル動画配信サービスが韓国映画を壊しに来たのではないだろうが、彼らの救いに手なずけられるなら韓国映画の生態系は壊れかねない。果敢にグローバル動画配信サービスに映画発展基金に準ずる責務を負わせることも考えなければならない。来週開かれる映画振興委員会ポストコロナ政策推進団の政策課題フォーラムで前向きの討論があることを期待する。

カン・ヘラン/文化チーム部長



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