堀山明子氏
SFCC会長の堀山明子・毎日新聞ソウル支局長は4日、中央日報の電話取材および電子メールインタビューで残念な気持ちを表わした。過去よりも制限が大きくなったような韓国、特に外交部の取材環境に言及しながらだ。
堀山氏は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時の2004年に初めてソウル特派員として赴任して5年間活躍した。当時の取材状況は今よりももっと自由だったという。特に外信メディアとしては最も重要な出入処である外交部の取材がそうだった。堀山氏は「潘基文(パン・ギムン)当時外交部長官は毎週外信も含めて定例記者会見を行い、外信も3~4個の質問を韓国語で聞くことができた」とし「外信メディア対象の(実名は引用しない条件での)バックグラウンドブリーフィングも開かれたので、懸案の背景や経過の説明を聞くことができた」と話した。
1954年に創立されたSFCCは、現在100の報道機関・300人余りの正会員が活動している。堀山氏は韓国語に堪能で、韓国文化に愛情が深い。自身を「進歩志向」と表現する堀山氏は、30年以上の記者生活のうち7年を、ソウルで韓半島(朝鮮半島)の取材をしながら過ごした。堀山氏は最近、「文在寅(ムン・ジェイン)政府の記者会見と懇談会で連続的に政府が恣意的にメディアを選抜する状況に対して、SFCC理事会が強い懸念を表明した」という内容の書簡を会員社に送ったことを発表して注目を集めた。
堀山氏はこれに関連して「文大統領の新年記者会見に続き、先月27日の丁世均(チョン・セギュン)首相記者会見でも連続で似たような状況が起きた。(選抜されなかった会員社の立場では)政府から2度にわたって無視された格好になり、不満が高まった」と話した。堀山氏は「韓国だけでなく、どこの国にも政府とメディアの緊張関係はあるものだが、その緊張が民主主義の根幹」としながら「しかし、『政府主催の会見なので政府が取材メディアを決める』という態度だったため、根本的に立場の違いがあった」と強調した。堀山氏は「文在寅政府は比較的広報を上手くやっていると考える」としつつも「(文在寅政府が)『疎通政府』をキャッチフレーズに掲げているが、外信には質問機会があまりにもなさすぎる」と残念がった。
この記事を読んで…