ドナルド・トランプ大統領
民主党はこの日、下院でトランプ大統領に対する弾劾訴追案を発議した。弾劾案には民主党下院議員200人余りが署名して成立が有力だ表決は早ければ13日行われる予定だ。弾劾案が成立すれば、トランプ氏は米大統領の中で初めて下院で2回弾劾された大統領になる。
弾劾訴追案には6日議会占拠事態の時、トランプ大統領が内乱を扇動したという疑いが記されている。また、デモ隊が議会を急襲する直前にトランプ大統領がデモ隊の前で行った演説で無法暴力的行為を推奨する発言をしたと伝えた。
弾劾案は13日下院本会議で表決すれば成立が有力だ。全体の半分(218人)以上が賛成する必要があるが、現在まで民主党議員200人以上が署名した。弾劾案が下院を成立すればトランプ大統領は任期をわずか9日控えて2度目の弾劾されることになる。
ただし、上院では全体の3分の2(67人)が賛成しなければ弾劾審判有罪にならないため、成立が容易ではない。民主党と共和党は上院でそれぞれ50席ずつ持っている。ジョー・バイデン次期行政府の発足初期にトランプ氏の弾劾をめぐり共和党と対立するよりは協力基調を続けていくのが重要なので弾劾に対する懐疑論も民主党の一部から出ている。
民主党はこの日、マイク・ペンス副大統領にトランプ大統領の職務を剥奪してほしいと別途の決議案を提出した。修正憲法第25条は大統領が統治することはできない状況になった時、副大統領と内閣の半分以上が同意すれば大統領を職務から排除することができる。副大統領が大統領代行を務める。
民主党はこの日、全会一致で成立を試みたが、共和党議員の阻止で失敗した。その代わりに、12日下院で表決する予定だ。決議案が成立すればペンス副大統領は24時間以内に修正憲法第25条を発動するかどうかを明らかにする必要がある。そうしなければトランプ大統領を弾劾すると民主党は通知した。ナンシー・ペロシ下院議長がバトンをペンス副大統領に渡したわけだ。
この記事を読んで…