中国初の火星探査機「天問１号」が２月中に火星軌道に進入すると中国メディアが報じた。

４日、中国新華社通信など中国メディアは、中国国家航天局が発表した天問１号の飛行距離を報じた。国家航天局によれば、天問１号の飛行距離は３日午前６時基準で４億キロメートルを超え、あと８３０万キロメートル飛行すれば火星軌道に進入するという。

天問１号は２０２０年７月２３日、海南にある文昌衛星発射場から打ち上げられた。現在１秒あたり２３キロメートル（一日２００万キロメートル）の速さで火星に向かって進んでいる。国家航天局関係者は「２月１０日ごろ、天問１号が減速する」とし「その後、火星の軌道を回ることになるだろう」と説明した。


天問１号が火星の表面に着陸するのは今年８月ごろと予想されている。そうなれば中国は米国とロシアに続いて世界で３番目に火星に探査船を着陸させる国になる。その後、天問１号は９２日間の火星表面調査を行うことになる。