◆入国制限前日に空港で防疫強化…していなかったら突破されるところだった

当局は「我が国はすべての入国者に対して空港段階で検疫と検査を実施し、１４日間の自宅隔離や施設隔離を経ている」とし「入国後３日以内にすでに検査をしている。地域社会への流入を遮断するための基本的な措置はすべての入国者を対象にしている」と話した。

一方、当局の先制的措置が英国発変異型ウイルスの地域社会流入を防いだことが確認された。


２８日、保健当局によると、変異型ウイルスに感染した一家族３人が入国した２２日は、政府が英国発航空便運航を中断して検疫措置を強化する一日前だ。中央事故収拾本部は２２日、関係部署会議を経て２３日から英国発のすべての入国者の発熱基準を３７．５度から３７．３度に強化し、旅客機の乗務員全数診断検査を実施した。有症状者の同伴者も空港で隔離検査を行った。

仁川（インチョン）空港検疫所と疾病管理庁は先に動いた。変異型ウイルスが拡大すると、２１日夕方に中央事故収拾本部が２３日発表した措置を操り上げて適用することに決めて、２２日午前０時から実施を始めた。乗務員検査義務化措置への反発もあることを念頭に置き、疾病庁が２２日に公文書「強化された検疫指針（ターゲット検疫）」を仁川空港検疫所に送った。２２日午後３時ごろ、ロンドン発航空便が韓国に入ってきた。入国発熱検査で１人に発熱が確認されて有症状者に分類された。残りは無症状だった。

有症状者と一緒に入国者した家族３人は無症状だったが、ターゲット検疫指針に従って有症状者とともに空港内別途施設に隔離された。翌日、家族４人が全員陽性であることが確認されて救急車で生活治療センターに移送された。仁川空港検疫所は２３日、彼らの検体を忠清北道五松（チュンチョンブクド・オソン）の疾病庁に送った。全ゲノムシーケンス解析の結果、２８日に３人が変異型ウイルスに感染していたことが確認された。

もし仁川空港検疫所が一日前倒しでターゲット検疫を適用していなかったら一家族のうち無症状者３人は家に帰って自宅隔離措置となっていただろう。移動過程や自宅で追加接触があり変異型ウイルスを感染させていたかもしれない。


「防疫網が突破されるところだった」…英国発コロナ変異種、入国制限前日に発見（１）