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韓国大統領府「ワクチン政治化中断を」、野党「新型コロナで政治化したのは文大統領」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅大統領が9日午後に青瓦台国家危機管理センターで新型コロナウイルス首都圏防疫状況緊急点検会議を主宰している。[写真 青瓦台]

韓国政府が新型コロナウイルスワクチン確保に出遅れたとの議論に青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が「ワクチンの政治化を中断してほしい」と火消しに出ると、野党「国民の力」は「新型コロナウイルスを政治化したのはほかでもない文在寅(ムン・ジェイン)大統領」(党核心関係者)と真っ向対立した。

これに先立ち青瓦台の姜ミン碩(カン・ミンソク)報道官は22日の書面会見で「文大統領があたかもワクチン確保に手をこまねいていたかのように(野党関係者が)誇張・歪曲して国民の不信を増幅させている。文大統領は『積極行政』次元からもワクチンを確保しなければならないと強調し、こうした指示は4月9日に遡る」と明らかにした。その上で▽コロナ治療剤・ワクチン開発産学研病合同会議を主宰(4月9日)▽コロナ治療剤ワクチン開発汎政府支援団構成発表(4月12日)▽SKバイオサイエンス訪問(10月15日)など13件の動きを紹介した。

こうした青瓦台の釈明はむしろ攻勢の口実を与えた。「国民の力」新型コロナウイルス特別委員会の申相珍(シン・サンジン)委員長はこの日中央日報との通話で「新型コロナウイルス流行で医師と看護師など国民を組分けし、K防疫とKワクチン広報にしがみつくなど政治化に先に立ったのは野党ではなく文大統領」と指摘した。シン委員長は青瓦台が明らかにした大統領のワクチンをめぐる動きに対しても、「大部分がワクチン独自開発や委託生産だけ強調した内容。海外ワクチン契約量がなくなった9月15日に非公開会議で『海外の製薬会社などを通じてワクチンを確保しておきなさい』と後から騒いだのがすべて」と批判した。


劉承ミン(ユ・スンミン)元議員は「文大統領がなぜ『私たちはワクチン準備をしっかりやっている』と嘘をつくのかに対する疑問が青瓦台の釈明を聞いて解けた」と話した。劉元議員はこの日フェイスブックで「大統領は13回も指示したが、ワクチン確保に失敗したのは全面的に下の人たちの責任という意味。ワクチンの政治化を中断しろというが、『K防疫』を政略的に利用したのは青瓦台で、居直りにもほどがある」と付け加えた。

「国民の力」の尹喜淑(ユン・ヒスク)議員は「青瓦台が文大統領がワクチン確保を何回も指示したという細かな情報を熱心にアピールする形。大統領が10回以上指示しても保健福祉部と疾病管理庁が言うことを聞かなかったという話」とフェイスブックに書いた。同党のキム・ギヒョン議員も「ワクチンの政治化を中断しろというのにワクチンよりもっと重要な政治懸案がどこにあるのか。ワクチンが重要だと大統領が急かしたならなぜ政府が提出した来年度予算案にワクチン購入予算が全くなかったのか」と指摘した。キム議員は「ワクチン予算は野党がコロナ4次追加補正予算などの予算反映を要求した末に最終反映されたもの」と付け加えた。

「国民の力」はこの日、「とんでもない恐怖助長に断固対処する」という23日の民主党最高委員会での李洛淵(イ・ナギョン)代表の発言には「ワクチン恐怖を助長したのは民主党指導部」と逆攻勢した。「国民の力」の核心関係者は「金太年(キム・テニョン)院内代表が『ワクチン接種後の顔面まひなど副作用に対する報道が出ている』としてワクチン恐怖を助長したのがわずか2日前。韓国政府の『Kワクチン』自画自賛に同調した民主党もワクチン未確保問題の責任から自由になれない」と指摘した。

「国民の力」の朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表はこの日の記者懇談会で「ワクチン契約がほとんど終わった9月にワクチンを確保しろといった大統領が、いまになって確保できていないとかんしゃくを起こしたという報道を見て失望と唖然を禁じ得ない」と話した。



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