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慰安婦難題に絡まり法廷に立った「2人の女性」のストーリー=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

(右の写真)旧日本軍慰安婦被害者の吉元玉(キル・ウォノク)さん(92)と対話する尹美香(ユン・ミヒャン)元挺対協常任代表。(左の写真)京畿道広州(キョンギド・クァンジュ)ナヌムの家に設置されたペ・チュンヒさん(2014年死去)の胸像を見つめる朴裕河(パク・ユハ)世宗(セジョン)大学教授。尹氏は詐欺横領背任など8つの容疑で起訴され、朴氏は告発されて大法院の判決を待っている。[写真 尹美香氏のフェイスブック キャプチャー]、チャン・セジョン記者

今月28日は、2015年12月当時朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍晋三首相が紆余曲折を経て「旧日本軍慰安婦被害者問題関連の韓日政府間合意」を妥結した日だ。だが、2017年5月に執権した文在寅(ムン・ジェイン)政府が合意文を問題視したせいで今は事実上紙くずになった状態だ。前政府の成果を積弊扱いしても実質的な解決に向けた努力をまともにせず、慰安婦問題は一歩も前に進んでいない。5年前47人だった生存者は今では16人に減り、韓日関係はさらに複雑化した。

慰安婦問題解決のためには両国政府の役割が重要だが、実際には挺身隊問題対策協議会(挺対協)とその後身である日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)がこれまで強大な影響力を行使してきた。事実、慰安婦関連の民間活動は尹貞玉(ユン・ジョンオク)・李效再(イ・ヒョジェ)・申ヘ秀(シン・ヘス)・鄭鎮星(チョン・ジンソン)ら初期挺対協を率いた女性学者が主導した。だが、挺対協が強大な権力集団になる過程で尹美香(ユン・ミヒャン)元挺対協常任代表(56)の存在が絶対的だった。尹氏は慰安婦運動を背景に第21代国会議員(共に民主党比例)バッジもつけた。

慰安婦問題を語るとき、もう一人の女性の存在も忘れてはならない。著書『帝国の慰安婦』で論争を巻き起こした世宗(セジョン)大学国際学部の朴裕河(パク・ユハ)教授(63)だ。挺対協やナヌムの家など韓国内の慰安婦運動と既存の学界の研究に批判的ものさしを突きつけた進歩学者だ。どのような縁なのかは分からないが、尹氏と朴氏はたとえ経路は違っても日帝強占期に踏みにじられた女性人権を象徴する慰安婦問題を1990年代初めから注目していたという共通点がある。

ところが2人の女性の慰安婦解決方法論は違った。尹氏は日本の法的責任と賠償を優先し、朴氏は正確な事実関係の究明と和解のための幅広い過去の利害に傍点をつけた。このように相異なる2人の女性は偶然にも30年が過ぎた今、慰安婦問題が糸のように絡み合いながら韓国社会で「2人の魔女」という烙印を押された。一部左派は朴氏が日本側の立場から慰安婦を自発的売春婦に貶めて名誉を傷つけたと非難する。右派は尹氏を私利私欲に目がくらんで慰安婦被害者をだましたと後ろ指を指す。このような批判を否定する「2人の魔女」のこれまでの歩みを逆追跡してみた。

尹氏は1964年10月、慶尚南道南海(キョンサンナムド・ナムヘ)で生まれた。韓神(ハンシン)大学神学科を卒業し、梨花(イファ)女子大学で社会福祉学修士を取得した。尹氏は「1991年8月14日に韓国で初めて慰安婦被害を証言した金学順(キム・ハクスン)さん(1922~1997)にインタビューをして挺身隊女性(以後は慰安婦)問題に関心を持った」と回顧している。1992年挺対協幹事として入り、人が嫌がる仕事を引き受け、その誠実さと推進力が評価されて2008年から挺対協常任代表を、2018年には正議連の理事長を務めた。

1995年の村山談話以降、1997年に日本側が慰安婦被害者にアジア女性基金を送ると、挺対協側が被害者に一人ひとり電話をかけてお金を受け取ることができないようしたという。挺対協が主張した日本政府の法的責任の認定と謝罪・賠償ではないというのがその理由だった。2011年8月、憲法裁判所が韓国政府の慰安婦解決の努力に対して違憲決定を下し、同年12月在韓日本大使館前に慰安婦少女像を初めて設置して尹氏の存在感と影響力は急激に拡大した。地方で慰安婦運動をしてきたある女性元老は「尹貞玉先生などが始めた挺対協の活動は尹美香が主導するようになっておかしくなった」とし「政府も憲法裁判所決定以降、挺対協と尹美香の言いなりだった」と伝えた。文在寅政府が執権すると尹氏の勢いは天を衝くほどだったという。

だが、今年5月、李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が尹氏と挺対協の恥部と不正を暴露して急反転した。議員職の辞退を拒否し、国会開会前日に記者会見を行って冷や汗を流しながら釈明したが、9月詐欺・横領・背任など8つの容疑で起訴されて起訴されて魔女の烙印が押された。特に重症の認知症を患う吉元玉(キル・ウォノク)さん(92)をだまして7920万ウォン(約745万円)を正義連に寄付させるよう誘導した準詐欺が適用された。最近では新型コロナが拡大している渦中にワインパーティーを楽しんでいたことをめぐり、吉さんの誕生日に言及しながら被害者をまた利用しているという非難を浴びせられた。

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