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英国、感染力70%強い変種ウイルス登場…封鎖4段階に強化

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

新型コロナウイルス

英国がクリスマスを控えてロンドンを含むイングランド南東部と東部地域で新型コロナウイルス対応段階を最高レベルである4段階に引き上げた。該当地域で感染力が強い変種ウイルスが急速に広がったのに伴った措置だ。

英BBC放送などが19日に伝えたところによると、ジョンソン英首相はこの日閣僚らとテレビ会議をした後に会見し、「感染が爆発的であることを暗示する証拠が出てきた中で、行動を取らなければ、病院は過負荷に直面し、数千人がさらに命を失うだろう」としながらこのように明らかにした。英日刊紙テレグラフは該当地域に居住する人口は約1640万人だと伝えた。

英国の新型コロナウイルス対応段階は1~4段階に分類される。4段階に入れば非必須業種の店はすべて営業を中止し外出も制限される。在宅勤務が不可能な場合と、登校や保育などの目的を除いては家にいなければならない。屋外の公共施設では1度に2人まで集まることができる。英国政府はまず2週間こうした措置を適用した後、30日間の延長について決定する。


これに伴い、英国政府はクリスマス連休に特に制限を一部緩和することにした期間も既存の5日から1日に短縮した。イングランド地域ではクリスマスにだけ最大3世帯が集まることができる。わずか3日前に「クリスマスを中止するのは率直に非人間的」と話していたジョンソン首相はこの日、「どれほど失望的かは理解するが、感染症大流行時には科学が導くことに従わなければならず、そのようにするだろう。科学が変わればわれわれの対応も変わらなければならない」と話した。

ジョンソン首相の立場は変種ウイルスの感染力が既存のウイルスより最大で70%まで強い恐れもあるという新たな科学的証拠に対して報告を受けた後に変わったとテレグラフは説明した。英国政府が「VUI-202012/01」と命名した新型コロナウイルスの変種ウイルスは、実効再生産指数を最大0.4ポイント高める恐れがあることが明らかになった。ジョンソン首相の記者会見に同席したウィッティ首席医務官は、「変種ウイルスは9月中旬にロンドンやケントなどで初めて現れ、11月中旬にはロンドンと英国南東部地域の感染者の約28%が変種ウイルスに感染した。最近ロンドンではこの数が60%まで上がった」と明らかにした。

ただし変種ウイルスが重症を誘発したり既存のワクチンを無力化するという証拠はまだ見つかっていない。ジョンソン首相は「諮問グループが数日間この変種を分析した結果、変種がはるかに速く広がることが明らかになったが、より深刻な疾患や高い死亡率を誘発するという証拠はまだない」と明らかにした。ウィッティ首席医務官は「この変種がワクチンや治療に影響を及ぼすという証拠は現在ない」と説明した。

◇ワクチン普及責任者、初期物量不足を謝罪

米国ではファイザーのワクチンに続きモデルナのワクチンに対する米食品医薬品局(FDA)の緊急使用承認が下りた。これを受け米メディアは早ければ21日からモデルナのワクチンの接種が始まると予想した。これにより米国は初めて2種類のワクチンを確保した国になった。

だが14日から接種を始めたファイザーのワクチンと関連した雑音も続いている。ホワイトハウスのワクチン確保プロジェクトである「ワープ・スピード作戦」の最高執行責任者のペルナ陸軍大将は19日、14州に当初約束したよりワクチンが少なく供給されたことに対して州知事に「謝罪を受け入れることを望む」として遺憾の意を明らかにした。ペルナ大将は「連邦政府がファイザーから確保するワクチンの量を間違って計算した。ワクチン確保計画にミスがあり、コミュニケーション過程で問題が生じたことに対し責任を負う」と話した。

コロナ被害が深刻なカリフォルニア州のスタンフォード大学では第一線で新型コロナウイルス患者を世話する医療陣1300人のうち7人を除いた残りはワクチン優先接種対象から除外され、むしろ自宅で遠隔診療をする病院幹部と学校幹部が含まれており、専攻医らが抗議のデモをしたりもした。大学側は19日に「ワクチン優先接種対象者リストを作成する過程でシステムエラーが起きた」として謝罪した。

◇「巨額寄付するから接種順位上げて」

ロサンゼルスでは病院に巨額の寄付の意思を明らかにして自身のワクチン接種順位を繰り上げてほしいという地域の富裕層の人たちの要請が激しいなどワクチン割り込み議論も起きているとロサンゼルス・タイムズが18日に伝えた。

各国ではワクチン確保戦が激しくなっている。ファイザーのワクチンに対する欧州医薬品庁(EMA)の審査日が21日に決まった中で、欧州連合(EU)加盟27カ国は承認に備え、27日からワクチン接種を始められるよう準備に着手した。EUに加盟していないスイスはすでにファイザーのワクチン使用を承認した。

ロイター通信が19日に伝えたところによると、イスラエルではネタニヤフ首相がワクチン1号接種者になった。彼は首都テルアビブ近郊にあるメディカルセンターでファイザーのワクチンを接種し、これは生中継された。



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