「大統領職務肯定率は先週比8%ポイント上昇して就任後最低値を脱した。週末の間、首都圏の教会中心に新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)感染者が急増したことを受け、防疫の成否に関心と期待が寄せられた結果とみられる」
韓国ギャラップが8月21日に発表した8月第3週(18~20日)の世論調査報告書に含まれた内容だ。直前の調査(8月11~13日)で就任後最低値(39%)を記録した文在寅(ムン・ジェイン)大統領支持率は、肯定評価39%→47%、否定評価53%→44%と反騰した。サラン第一教会のチョン・グァンフン牧師が8・15集会開催を強行し、一日の感染者数が200人台に急増した点が支持率反騰の原因に挙げられた。当時与党からは「乱れない『K-防疫』が支持率の支え棒」という言葉まで出てきた。
だが、最近は違った。先週の調査(12月8~10日)で文大統領の職務遂行肯定評価(38%)は最低値を更新し、否定評価(54%)も最高値だった。肯定評価の理由として「新型コロナへの対処」項目を挙げた回答者の比率は2週で35%→27%→25%と下落した。感染者の急増と共に「K-防疫」の支持率「魔法」も消えた。(細部事項は中央選挙世論調査審議委ホームページ参照)
◆自営業者の怒り爆発
民心離反が最も激しい階層は自営業者だった。韓国ギャラップ調査で自営業者層の否定評価比率は54%→62%で60%台を突破した。新型コロナ拡大傾向が止まらず、累積した不満が爆発したという評価だ。
青瓦台請願掲示板にも不満が相次いでいる。「コロナ戦争でなぜ自営業者だけが一方的に銃弾受けになるのか。貸付元利金・賃貸料も合わせて止めるべきだ」という請願(7日)には1週間で14万人が同意した。ピラテスセンターの院長だと明かした別の請願人は「1カ月の平均維持管理費だけで600万ウォン(約57万円)を超える。体育施設業者は全員廃業でもしろということか」と訴えた。
◆「魔女狩り」不可能な多発性感染
今回の第3波は明確な拠点がないというのが特徴に挙げられる。疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は14日、「いくつかの感染源を通した集団発病でなく、10カ月以上累積した地域社会無症状・軽症感染者が感染源として作用している。第1波と第2波とは異なる」と話した。
過去の新型コロナ流行は特定の拠点を中心に始まった。第1波(2月)は新天地教会と大邱(テグ)地域が、5月の小規模流行は梨泰院(イテウォン)クラブが、第2波(8月)は都心の集会と一部教会が出発点に挙げられた。与党はそのたびに関連の集団あるいは空間をコロナ発源地の「烙印」を押して猛爆した。特に、文大統領は光復節の翌日の光化門(クァンファムン)集会に対して「国家防疫システムに対する明白な挑戦であり、国民の生命を脅かすことは許し難い行為」と強く批判した。
だが、今回は同時多発的な感染で防疫戦線の設定が容易ではない。「魔女狩りの餌が消えた」という話が出る理由だ。民主党関係者はこの日、中央日報との電話インタビューで「政府が社会的距離の確保(ソーシャル・ディスタンシング)の引き上げ措置を熟考する過程で、拡大傾向が加速するのではないか」とし「結局、防疫の成功・失敗の責任がすべて政府へ向かわざるをえない」と話した。
◆5日前、文大統領「長いトンネルの終わり」
文大統領が最近、楽観的な認識を表明したことも与党の立場としては痛恨の部分だ。文大統領は9日、首都圏防疫緊急会議で「長いトンネルの終わりまでいくらも残っていない」と話した。政府が契約した4400万人分の海外ワクチン物量などを念頭に置いた発言だったが、偶然にもその後感染者が急増した。結局、文大統領は12日、「コロナ状況を早期に安定させることができず、恐縮する気持ちを禁じえない」として謝罪した。
保守野党圏は文大統領を正面からねらった。「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長はこの日、「国家の政策は信頼を基に成否が決まるが、文大統領は1週間を予想できない発言をする」と話した。「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)の代表も「文在寅大統領は9日、『長いトンネルの終わりが見える』と話したが、いま地獄の門が開かれている状況をどのように説明するつもりか」と突いた。
これに関連して、明知(ミョンジ)大学政治外交学科の申律(シン・ユル)教授は「事実、『K-防疫』は国民の犠牲と医療スタッフの献身の上で成り立っていた」としながら「これを政府の成果として包装した後遺症が一歩遅れて大きくなっている」と指摘した。
韓国ギャラップが8月21日に発表した8月第3週(18~20日)の世論調査報告書に含まれた内容だ。直前の調査(8月11~13日)で就任後最低値(39%)を記録した文在寅(ムン・ジェイン)大統領支持率は、肯定評価39%→47%、否定評価53%→44%と反騰した。サラン第一教会のチョン・グァンフン牧師が8・15集会開催を強行し、一日の感染者数が200人台に急増した点が支持率反騰の原因に挙げられた。当時与党からは「乱れない『K-防疫』が支持率の支え棒」という言葉まで出てきた。
だが、最近は違った。先週の調査(12月8~10日)で文大統領の職務遂行肯定評価(38%)は最低値を更新し、否定評価(54%)も最高値だった。肯定評価の理由として「新型コロナへの対処」項目を挙げた回答者の比率は2週で35%→27%→25%と下落した。感染者の急増と共に「K-防疫」の支持率「魔法」も消えた。(細部事項は中央選挙世論調査審議委ホームページ参照)
◆自営業者の怒り爆発
民心離反が最も激しい階層は自営業者だった。韓国ギャラップ調査で自営業者層の否定評価比率は54%→62%で60%台を突破した。新型コロナ拡大傾向が止まらず、累積した不満が爆発したという評価だ。
青瓦台請願掲示板にも不満が相次いでいる。「コロナ戦争でなぜ自営業者だけが一方的に銃弾受けになるのか。貸付元利金・賃貸料も合わせて止めるべきだ」という請願(7日)には1週間で14万人が同意した。ピラテスセンターの院長だと明かした別の請願人は「1カ月の平均維持管理費だけで600万ウォン(約57万円)を超える。体育施設業者は全員廃業でもしろということか」と訴えた。
◆「魔女狩り」不可能な多発性感染
今回の第3波は明確な拠点がないというのが特徴に挙げられる。疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は14日、「いくつかの感染源を通した集団発病でなく、10カ月以上累積した地域社会無症状・軽症感染者が感染源として作用している。第1波と第2波とは異なる」と話した。
過去の新型コロナ流行は特定の拠点を中心に始まった。第1波(2月)は新天地教会と大邱(テグ)地域が、5月の小規模流行は梨泰院(イテウォン)クラブが、第2波(8月)は都心の集会と一部教会が出発点に挙げられた。与党はそのたびに関連の集団あるいは空間をコロナ発源地の「烙印」を押して猛爆した。特に、文大統領は光復節の翌日の光化門(クァンファムン)集会に対して「国家防疫システムに対する明白な挑戦であり、国民の生命を脅かすことは許し難い行為」と強く批判した。
だが、今回は同時多発的な感染で防疫戦線の設定が容易ではない。「魔女狩りの餌が消えた」という話が出る理由だ。民主党関係者はこの日、中央日報との電話インタビューで「政府が社会的距離の確保(ソーシャル・ディスタンシング)の引き上げ措置を熟考する過程で、拡大傾向が加速するのではないか」とし「結局、防疫の成功・失敗の責任がすべて政府へ向かわざるをえない」と話した。
◆5日前、文大統領「長いトンネルの終わり」
文大統領が最近、楽観的な認識を表明したことも与党の立場としては痛恨の部分だ。文大統領は9日、首都圏防疫緊急会議で「長いトンネルの終わりまでいくらも残っていない」と話した。政府が契約した4400万人分の海外ワクチン物量などを念頭に置いた発言だったが、偶然にもその後感染者が急増した。結局、文大統領は12日、「コロナ状況を早期に安定させることができず、恐縮する気持ちを禁じえない」として謝罪した。
保守野党圏は文大統領を正面からねらった。「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長はこの日、「国家の政策は信頼を基に成否が決まるが、文大統領は1週間を予想できない発言をする」と話した。「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)の代表も「文在寅大統領は9日、『長いトンネルの終わりが見える』と話したが、いま地獄の門が開かれている状況をどのように説明するつもりか」と突いた。
これに関連して、明知(ミョンジ)大学政治外交学科の申律(シン・ユル)教授は「事実、『K-防疫』は国民の犠牲と医療スタッフの献身の上で成り立っていた」としながら「これを政府の成果として包装した後遺症が一歩遅れて大きくなっている」と指摘した。
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