新型コロナウイルスの国指定病床と重症者専門病床がある光州の全南大学病院医療陣が13日に病院の出入口で発熱検査をしている。フリーランサー チャン・ジョンピル
◇ソウル・大田の重症者病床不足が深刻
12日基準でソウル市が確保した重症者向け病床は合計68床で現在空いている病床は4床だ。このうちすぐに使用可能な病床は3床だけだ。13日基準でソウルだけで399人の新型コロナウイルス感染者があふれる。同じ日に全国で1030人の感染者が発生し過去最多を記録した。急な感染者数増加と反比例し専用病床と医療陣の労働力難は加重されている。
ソウル地域生活治療センターの1937床の病床のうちすぐに使用可能なのは312床にすぎず、新型コロナウイルスの感染が判明しても病床の割り当てを受けられず自宅に隔離された待機患者は8日の125人から9日に157人、10日に189人に増えている。
新型コロナウイルス感染者が増え続ける大田(テジョン)は13日基準で使用可能な重症者病床がない。忠南(チュンナム)大学病院に用意された重症者用病床は8床で、いずれも感染者が治療を受けている。
重症と軽症の間である中等症患者を治療する感染症病院である忠南大学病院の28床と大田報勲病院の28床を合わせた56床もちょうど1床だけが空いている。
◇「重症病床増やすには1週間…」
他の自治体も重症者用病床が不足しているのは同様だ。江原道(カンウォンド)で重症者を治療できる病床は江原大学病院にある6床がすべて。このうち4床が使用中だ。軽症や中等症患者を治療できる病床は合計201床で73床の病床が残っている。
江原道と江原大学病院は新型コロナウイルス感染者が急増すれば病床枯渇は時間の問題とみて一般病室に陰圧装備を追加する方法などで16床を増やすことにしたが、時間が問題だ。江原大学病院関係者は「陰圧病床追加に向けた空間確保と陰圧装備導入などに1週間前後がかかる。一般病室の看護スタッフと内科的診療が可能な専門医を感染者診療に追加配置する案も推進中」と話した。
釜山市(プサンシ)は18床の重症者病床のうち12床を使っている。釜山市が保有する病床は301床で、52床が使用可能だが重症者の急増に対処できる病床は6床だけだ。
◇余裕ある自治体も医療陣の労働力難が心配
大邱市(テグシ)は2~3月の新型コロナウイルス第1波以降は感染者増加傾向が鈍化し重症者病床数は比較的余裕がある。慶北(キョンブク)大学病院と漆谷(チルゴク)慶北大学病院の2カ所に重症者入院施設があるが、それぞれ28床と21床の合計49床がある。12日基準で慶北大学病院に25床、漆谷慶北大学病院に16床の重症者用病床が空いているが、問題は医療陣不足だ。
韓国最初の新型コロナウイルス専従病院である大邱東山(トンサン)病院関係者は「大邱東山病院の場合、145床の新型コロナウイルス患者病床があるが半分水準の68床が埋まっている。医療スタッフは200人ほどだが半分ほど埋まった病床を管理するのも手に余る状況」と伝えた。病床より医療スタッフの人余裕がないため新型コロナウイルス感染者が急増し病床がすべて埋まれば医療空白が起きかねないという話だ。
光州(クァンジュ)地域は合計17床の重症者病床のうち6床が使われており残り11床が空いている。光州にある699床の全病床のうち82人が光州の患者で204人が他の市や道の患者だ。合計413床が空いている。
だが光州もやはり医療スタッフの数は多くない。光州市関係者は「光州・全羅南道(チョンラナムド)の生活治療センターを担当する医師が不足し、中央災害安全対策本部に補充を要請した。対策本部でも稼働可能な医師がいないとして支援がされていない状況」と話した。
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